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年利3%を目指す資産運用におすすめの方法とは?効果的な投資戦略を紹介

この記事で解決できるお悩み
  • 年利3%の運用でどのくらい資産が増えるのか知りたい
  • 運用利回りをどのように設定すれば良いか知りたい
  • 資産運用を成功させたい

低金利が続く現在の日本において「年利3%」の運用は魅力が大きく、目指したい目標利回りのひとつだ。

計画的に資産運用を行えば年利3%は十分に実現可能な数値であり、運用を継続していけば大きなリターンとなる。

本記事では、資産運用における年利の定義を踏まえた上で、年利3%の運用シミュレーションを解説する。

また、年利3%を実現できるおすすめの運用法も紹介するので、ぜひ本記事を参考に資産形成を始めてみよう。

目次

なぜ資産運用では年利3%を目指すべきなのか

資産運用を行う際によく見かける「年利」という言葉だが、そもそもどういった定義なのだろうか。

また、資産運用においてひとつの目標とされる「年利3%」はなぜ目指すべき数値なのだろうか。

ここでは、年利の定義や目標利回りの設定方法、年利3%を目指すべき理由について解説する。

年利の定義

年利(利回り)とは、投資金額に対して得られる1年間の収益の割合のことを指す。

投資金額が100万円で年利3%の運用であれば、1年間で3万円の収益を得られるということになる。

年利と似たような意味を持つ言葉として「金利」といった表現も存在する。

年利と金利は厳密には意味が異なるため注意が必要だ。

金利は、投資金額に対して1年間で支払われる「利息」の割合のことを指す。

100万円に対して3万円の利息が支払われれば、金利3%ということになる。

しかし、年利は利息に限らず収益全般を指しているため、投資対象の商品が値上がりした場合も年利に含まれる。

100万円を投資し、2万円の利息と1万円の値上がりで合計3万円となった場合は、金利は2%だが年利は3%となるのだ。

こうした違いを踏まえた上で、運用目標となる年利(利回り)を設定しよう。

目標利回りの設定方法

資産運用において目標とする利回りを設定する際、以下の2つのポイントを押さえておこう。

  • リスク許容度を把握する
  • 目標金額から逆算する

まず、自分自身のリスク許容度の把握が重要だ。

リスク許容度とは、投資においてどの程度の損失まで許容できるかという度合いのことを指す。

投資で高い利回りを達成するためには、その分だけ大きなリスクを負わなければならない。

リスク許容度が高ければ利回りが高い運用を選択できるが、損失を抱えたくない人の場合は利回りが低い安定した運用を行うこととなる。

自分がどの程度のリスクを許容できるか把握し、目標利回りを設定しよう。

また、目標利回りは目標金額から逆算して設定できる。

例えば10年後に700万円を準備するために毎月5万円(年間60万円)を投資する場合、年利3%の運用であれば目標を達成できる。

インターネット上のツールを活用すれば、目標金額と投資金額から目標利回りを簡単に算出可能だ。

自身のリスク許容度と照らし合わせながら、最適な目標利回りを設定しよう。

年利3%を目指すべき理由

資産運用において年利3%を目指すべきとされる理由として、主に以下の2点が挙げられる。

  • 物価上昇率の目標が2%である
  • 比較的安定して運用を行える

日本の金融政策を行う日本銀行では、2013年1月から「物価安定の目標」として消費者物価の前年比上昇率2%という数値を掲げている。

つまり、目標通りにいけば毎年2%ずつ物価が上昇していくことになるのだ。

資産運用における年利3%の目標は、この物価上昇率2%を上回る数字であることがポイントである。

物価上昇の目標が達成できた場合に、相対的な資産価値の低下を防げることが「年利3%」という数字を目指すべき理由となっている。

また、年利3%前後であれば比較的安定した運用を実現できるという点も理由のひとつだ。

資産を大きなリスクに晒すことなく、安全性を保って運用できる。

もちろん投資である以上、資産が減少して損失を抱える可能性は伴う。

しかし年利3%を狙う運用スタイルであれば大きな損失に拡大する危険性は低く、比較的堅実にリターンを得ることが可能だ。

物価上昇の目標数値を上回りつつ、堅実に運用できる利回りが「年利3%」であると言える。

まずは年利3%の運用を目標に資産形成を始めてみよう。

年利3%での運用をシミュレーション

次に、年利3%で運用した場合にどのくらい資産が増えていくのかという点をシミュレーションしてみよう。

ここでは、100万円をもとに銀行預金を活用したケースと年利3%で投資したケースを比較する。

100万円を銀行口座に預金した場合

2024年3月現在、メガバンクの普通預金の金利は年0.02%となっている。

仮にこの金利が今後も維持されると仮定して100万円を預けた場合、資産は以下のような推移となる。

経過年数元利合計
1年1,000,200円
5年1,001,000円
10年1,002,002円
20年1,004,008円
30年1,006,017円

1年預けていても200円の金利しかつかず、30年後もおよそ6,000円しか増えていない。

銀行預金で資産の増加を目指すことは現在の低金利では難しいと言えるだろう。

100万円を年利3%で投資した場合

一方、100万円を年利3%で投資し続けた場合、資産は以下のような推移となる。

経過年数元利合計
1年1,030,000円
5年1,159,274円
10年1,343,916円
20年1,806,111円
30年2,427,262円

1年目を終えた時点で銀行預金に30年預けたケースよりも金額は多い。

さらに投資を継続すると資産はどんどん増えていき、30年後には資産が約2.4倍に増えている。

年利3%の運用は比較的安全性が高いと解説したが、時間をかけて運用すればリターンも十分なものとなる。

ここには「複利効果」という仕組みが作用しているのだ。

利益再投資による複利効果の重要性

年利3%で100万円を運用する場合、1年で3万円のリターンとなるので「30年ならば90万円のリターンになるはず」と感じた方もいるだろう。

上記のパターンで90万円よりも多く資産が増えているのは「複利効果」を活用しているためだ。

複利効果とは、投資で得た利益を元本に加えて再投資することで、利益が利益を生む仕組みのことを指す。

元本が雪だるま式に増えていき、加速度的に利益が大きくなることが複利効果の特徴だ。

銀行預金の場合は生み出される利益が低いため、利益を再投資しても資産が増えにくい。

しかし年利3%であれば十分に複利効果を活かすことができ、効率良く資産を増やすことが可能だ。

複利は年数を重ねるごとに効果が増すため、運用期間を長く設定するほど効率良く資産を増やせる。

なるべく早く投資を始め、利益を再投資しながら効率良く資産を増やしていこう。

年利3%を目指せる!おすすめの運用法

次に、年利3%の実現が可能となる運用法をいくつか紹介する。

いずれもおすすめの投資先であるため、自分に合ったものを選択することが大切だ。

ただし、ここで紹介する投資先はすべてが年利3%を達成できるわけではなく、商品ごとに特徴が異なる。

「年利3%を実現できる可能性がある」という認識でチェックしておこう。

投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金をもとに専門家が運用を行い、その収益を投資家に分配する仕組みの金融商品だ。

複数の株式や債券で運用されているためリスクが分散されており、比較的安定したリターンを望める商品となっている。

商品の運用方針によって期待できる利回りは異なるものの、基本的には年利3%以上を期待できる商品が多い。

具体的には株式や債券、REIT(不動産投資信託)などを組み合わせて運用される「バランス型ファンド」が、年利3%を目指す場合におすすめだ。

例えば「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」などの商品は安定性が高い投資信託として人気を集めている。

日本や先進国・新興国の株式や債券、REITに均等に分散投資されており、低リスクな運用を実現できる商品だ。

投資信託は過去の運用実績として利回りを公開している。

各商品の運用実績を比較し、今後も年利3%が期待できそうな商品を選択しよう。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、AIがあなたのリスク許容度や運用目的に合った最適な資産配分を提案するサービスのことだ。

提案のみを行う「アドバイス型」と、提案内容に了承したときに運用まで任せられる「投資一任型」の2種類が存在する。

ロボアドバイザーを活用すれば、年利3%を実現するためにベストな資産配分を提案してもらえる。

また、投資一任型であれば相場の変化によって崩れた資産配分を調整してくれるため、継続的に安定した運用を行うことが可能だ。

例えば、松井証券のロボアドバイザー「投信工房」では、8つの質問に答えるだけで最適な資産の組み合わせを提案してもらえる。

あとは定期入金設定をするだけで自動で資産が積み上がっていくため、簡単に資産運用を始めることができる。

100円から運用できるため、いきなりまとまった金額を投資することに不安を感じている方も安心だ。

投資経験が少なく、安定した資産運用を実践できるかどうか不安な方はロボアドバイザーの活用を検討しよう。

REIT

REITは投資信託の一種であり、投資家から集めた資金を不動産で運用し、収益を分配する仕組みの商品だ。

賃貸料収入や物件の売買差益などがリターンとして投資家に分配される。

通常、不動産投資を行うためには数百万円以上のまとまった資金が必要となる。

しかしREITは数万円程度の資金でも間接的に不動産のオーナーになることができ、少額で不動産投資を行えることが特徴だ。

複数の物件で運用されるため、リスクが分散されている点も魅力として挙げられる。

例えば「大和ハウスリート投資法人」は、大和ハウス工業がスポンサーの総合型REITである。

関東地区を中心に全国の物件に分散されており、事務所や住居、商業施設、物流施設などに幅広く投資が行われている。

比較的安定した収益性が期待でき、年利3%の実現も望めるだろう。

少額投資で不動産のオーナーになりたい方はREITへの投資をおすすめする。

年利3%の資産運用を実現したいなら誰に相談するべき?

実際に年利3%を目指した運用を行うのであれば、専門家であるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)への相談をおすすめする。

ここでは、資産運用における専門家の重要性やIFAのメリット、IFA検索サービス「資産運用ナビ」について解説する。

資産運用における専門家の重要性

資産運用を行う際、投資初心者にとっては超えなければならないハードルが非常に多い。

運用目的に合わせた目標利回りの設定や利回りを達成できる投資先の選定、運用成果の評価、状況に応じた資産比率の調整など、投資に慣れない人にとっては難しい内容が多くなっている。

しかし資産運用の専門家であれば、あなたの状況を踏まえた適切な投資プランを設計し、最適な投資先まで提案してもらえる。

さらには状況に応じた資産配分の調整などもサポートしてくれるため、安心して運用を始めることが可能だ。

「投資に時間や手間をかけたくない」「自分に合った投資法を知りたい」という方は、専門家に相談して助言を受けることをおすすめする。

IFAの役割とメリット

IFAは、既存の金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家だ。

希望のライフプランに応じた投資計画の策定や具体的な金融商品の提案・仲介などを通じ、顧客の資産を増やすことが主な役割となっている。

IFAに相談を行うメリットとして以下の2点が挙げられる。

IFAに相談を行うメリット
  • 中立な目線からの助言を得られる
  • 長期的なサポートを受けられる

IFAは自社で商品を取り扱っているわけではないため、中立な立場からの助言を提供できることが強みだ。

手数料が高い商品などを無理に提案される心配がなく、安心して投資相談を行える。

また、IFAには基本的に転勤や異動といった制度がないため、同じ担当者が長期的にサポートしてくれる。

将来を見据えた長期的なプランで寄り添ったサポートを提供してくれる点がIFAに相談するメリットだ。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」

「資産運用ナビ」では、あなたに最適なIFAを無料紹介するサービスを提供している。

フォームに希望の条件を入力するだけで、あなたの資産状況や運用目的にぴったりのIFAを紹介できることが特徴だ。

紹介されたIFAのプロフィールが公開されているため、経歴や得意分野をチェックした上で自分に合うIFAを選択できる。

プロフィールに納得できれば、そのまま面談に進むことも可能だ。

IFAの紹介は全国47都道府県どこでも対応しており、WEB・対面のどちらでも相談できる。

紹介料や相談費用は原則無料、繰り返しの相談も可能であるため、気軽にIFAを探せることが特徴だ。

「信頼できる相談先を探している」という方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用して自分に合うIFAを探してみてはいかがだろうか。

資産運用では年利3%を目指そう

年利3%の運用は、物価上昇率の目標数値や比較的安全な運用を行えることなどを理由に、資産運用におけるひとつの目標となる。

複利効果を活用すれば十分に大きなリターンを狙える利回りであるため、利益を再投資して長期的な運用を実践しよう。

また、本記事では年利3%が狙えるおすすめの運用法を紹介したが、あくまでも一例に過ぎない。

最適解は個人によって異なるため、専門家への相談を検討すると良いだろう。

特に、IFAは中立な立場であなたにベストな提案を長期的に提供してくれるおすすめの相談先だ。

「資産運用ナビ」では、あなたにぴったりのIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、自分に合ったIFAを見つけよう。

年利3%の資産運用に関するQ&A

年利3%で資産運用すると10年後・20年後にどれくらいの利益が得られますか?

仮に100万円を年利3%で運用して利益を再投資した場合、10年後には「1,344,916円」、20年後には「1,806,111円」となる。

年数が経過するほど複利効果によって資産が効率的に増えていくため、長期運用を実践してリターンを積み上げていこう。

年利3%の運用を実現できるおすすめの投資法はどれですか?

年利3%の運用を実現できる投資法として以下の3つがおすすめだ。

  • 投資信託
  • ロボアドバイザー
  • REIT

いずれも比較的安定したリターンを狙いやすいが、選ぶ商品によっては想定よりもリスクが大きくなる場合がある。

過去の運用実績などを確認しつつ、期待しているリスク・リターンのバランスで運用できるかどうかを確認しておこう。

資産運用で年利3%を目指す際の注意点は何ですか?

年利3%は比較的安定して運用できる水準の利回りだが、必ずしも毎年3%の収益を得られるとは限らない。

リターンがマイナスになる年があったり、3%以上のリターンを得られる年があったりと、短期的には年間3%の収益にならない可能性が高い。

長期運用で平均化された利回りが年利3%程度に収束するような投資法の実践をおすすめする。

年利3%の運用にはどのようなリスクが伴いますか?また、その適切な管理手法を教えてください。

高い利回りを目指すと同時に損失を被るリスクも高くなる。

リスクを回避するためには長期投資をすること、分散投資をすること、定期的にポートフォリオのリバランスを行うことをおすすめする。

長期投資と分散投資はリスクを管理するうえで基本だ。

また、最低でも年に1度はポートフォリオを見直し、資産配分やリターンとリスクのバランスを整えるといいだろう。

年利3%を維持するためにはどのような戦略が必要ですか?

年利3%という数字は決して難しくはなく、平均的だ。

運用するなかで株価が下落した場合は売却し、新たな株を購入するなどして年利3%を下回らないようにしよう。

ただし、株価が下落しても一時的なもので、すぐに回復することも考えられるため、見極める力が必要になるだろう。

年利3%を超える利回りを求める場合、どのような運用の選択肢がありますか?

配当利回りの高い銘柄選びが重要だ。

しかし、リターンが大きいとリスクも大きくなるため、利回りだけを求めるのはおすすめできない。

例えば投資信託での運用であれば、インデックスファンドを積立運用すれば手数料も低く抑えられ、3%程度の利回りは期待できるだろう。

また、REITを活用するのもありだ。株式とは異なる値動きをし、安定的な利回りが得られるだろう。

どのような運用をするにしても、利回りだけに気を取られず、銘柄の安定性や将来性などを見て選定しよう。

目標の利回りが達成できない場合、投資家はどのように対処するべきですか?

目標の利回りを達成できない場合は、ポートフォリオを見直してみよう。

作成した当時から割合が変化していないだろうか。

市況によって大幅に変化していれば、ポートフォリオを元の割合に戻して見ることをおすすめする。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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