1. ホーム
  2. 資産運用・資産管理
  3. 【IFAと保険会社】資産と保険の適切な相談先を選ぶために

【IFAと保険会社】資産と保険の適切な相談先を選ぶために

この記事で解決できるお悩み
  • IFAと保険会社の違いとそれぞれの役割を理解したい
  • IFAに保険相談するメリットが知りたい
  • どちらに相談すべきか判断できない

IFAと保険会社は、資産運用と保険のアドバイスにおいてそれぞれ異なる役割を果たす。

本記事では、IFAと保険会社の違いを明確にし、各サービスがどのようにあなたの保険のニーズに合致するかを探る。

どちらに相談するべきか悩んでいるという方には、ぜひ参考にしてほしい。

目次

IFAの活用方法

IFAの活用方法 資産運用ナビ

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、資産運用や保険のアドバイスを通じて顧客のライフプラン実現を支援する専門家だ。

一般的には資産運用を支援する役割を担うが、生命保険の保障内容を見直したり、最適な保険商品を提案したりするケースもある。

まず、IFAの役割や保険相談の特徴、IFAの選び方について解説していく。

IFAの役割

IFAは、顧客が希望するライフプランに基づいた資金計画の策定や具体的な商品の提案・仲介を行うことが特徴の専門家だ。

主には金融商品への投資支援を行うが、保険に強い専門家も一定数存在する。

IFAの大きな役割として「顧客の資産を守りながら増やす」という点がある。

つまり積極的なリターンを目指すだけでなく、保険商品で資産を守ることもIFAの役割であるのだ。

さらに、IFAの特徴として金融機関や保険会社から独立した立場を保っているという点も大きい。

中立な目線から商品を提案できる点も、IFAの役割であり強みだ。

「加入中の保険を見直したい」「中立な立場の専門家に相談したい」という方はIFAに相談しよう。

IFAへの保険相談

IFAに保険相談をするメリットは以下の2点だ。

IFAに保険相談をするメリット
  • 中立な目線からの商品提案を受けられる
  • 資産運用を含めたコンサルティングを受けられる

前述の通り、IFAは保険会社には所属していないため、会社の販売方針に縛られない。

「会社に多く手数料が入る商品を提案する」ということをせず、本当に必要な商品を提案してくれる点がIFAの大きな強みだ。

また、IFAは資産運用や税金対策も支援できる。保険の相談だけでなく、運用ポートフォリオ構築や相続・贈与など、さまざまな相談に対応してくれる点が魅力である。

一方、IFAに保険相談をする際は以下の2点に注意が必要だ。

  • 保険に強いIFAを探すことが難しい
  • 資産を増やしたい人には保険自体が向いていない

IFA自体がまだまだ日本において定着しているとは言えず、情報を得ることが難しい。

加えて多くのIFAは金融商品の提案が中心であるため、保険に強いIFAを見つけることが難しい点に注意が必要だ。

また、そもそも「資産を増やす」ことに力を入れたい人にとって保険商品は向いていない。

保険を貯蓄代わりに活用できる場合もあるが、増やすことが目的であれば投資の方が効率が良いためだ。

積極的にリターンを狙う人は株式や投資信託を活用しよう。

IFAの選び方

実際にIFAを選ぶ際には以下のポイントをチェックしておこう。

  • 得意分野
  • ターゲットの顧客層
  • IFAとしての登録年数

IFAは株式や債券、投資信託などを活用した資産運用に強みを持つIFAもいれば、保険や相続・贈与などのコンサルティングを専門とするIFAもいる。

保険相談を希望する場合は、相談先のIFAが保険を得意としているかどうかを確認しておくことが重要だ。

また、ターゲットの顧客層についてもIFAによって異なる。

資産形成を始めたばかりの顧客層が対象の場合もあれば、富裕層向けに相続対策の保険プランの提案に注力している場合もある。

IFAのターゲットの顧客層についても確認しておこう。

そして、IFAが登録されている年数もチェック項目のひとつだ。

IFAとして生き残るためには顧客から信頼されている必要があり、登録年数が長いIFAは顧客から提案力の高さを評価されている可能性が高いためである。

目安として「登録年数3年以上」のIFAをチェックしておこう。

保険会社の役割と提供するサービス

保険会社の役割と提供するサービス 資産運用ナビ

IFAの保険提案について解説してきたが、一方で保険会社の提供するサービスについても確認していこう。

保険の相談先を検討する上では、両者の特徴を把握した上での比較が大切だ。

ここでは、保険会社によるサービス内容や保険会社が抱える課題点について解説していく。

保険会社によるリスク管理と保険のアドバイス

保険会社に所属する社員は、顧客のライフプランをヒアリングした上で想定されるリスクをピックアップし、適切な商品の提案を行う。

死亡保険や医療保険、学資保険、個人年金保険など、さまざまな商品の中から顧客に合った保険プランを設計していくことが役割だ。

人生において訪れるリスクはさまざまあり、対策すべき優先順位は人によって異なる。

既婚者で子どもがいる場合は、万が一のことがあったときの家族の生活を守るために死亡保障の優先順位が高い。

一方、独身者は自分がケガをしたときに医療費がかかったり、収入が減少したりするリスクをカバーするために医療保障の優先順位が高くなる。

保険会社の社員は、こうしたリスクを見極めつつ、それぞれの顧客が備えるべき保険商品の提案を行う。

もちろん保険料の負担も発生するため、保障内容と保険料のバランスを見極めた最適な保険プランを設計する。

顧客のライフプランにおいて想定されるリスクをカバーするための保険プランの提案を行うのが、保険会社に所属する社員の最大の役割と言えるだろう。

保険会社のサービスのメリットとその限界

保険会社に相談するメリットは「商品の理解が深い」という点だ。

保険会社に所属する社員は、自社で取り扱う保険商品の募集を行っている。

自社商品だからこそ商品の仕組みや特徴を深く理解していることが特徴だ。

商品に詳しい社員から提案を受けられる点は、保険会社の大きな強みと言えるだろう。

一方、自社で商品を取り扱っているからこその注意点もある。

  • 自社以外の商品を提案できない
  • 会社の販売方針に影響されやすい

特定の保険会社に所属する営業社員は、当然他社の商品の募集はできない。

自社商品しか取り扱えない点は、保険会社の大きな課題と言えるだろう。

また、会社の販売方針によって「特定の商品を提案する」というケースが考えられる。

会社側に入る手数料が多く、実際には顧客にとってあまり魅力がない商品を提案するというパターンだ。

本当に顧客のためを考えた商品提案をしてもらえない可能性がある点は、保険会社で相談する際の注意点である。

こうした点を踏まえると、保険会社が顧客から相談を受けて自社の商品を募集するという仕組み自体に限界があると言えるだろう。

IFAと保険会社の違い

IFAと保険会社の違い 資産運用ナビ

保険の相談先としてIFAと保険会社の特徴を比較してきたが、実際に何が違うのだろうか。

両者の特徴を比較し、自身の希望に合う相談先を選ぶことが重要だ。

ここでは、IFAと保険会社が提供するサービスの比較や保険選びの基準、自分に合う相談先の選択の重要性について解説していく。

IFAと保険会社が提供するサービスの比較

IFAと保険会社の違いは以下の表の通りだ。

スクロールできます
IFA保険会社
相談料有料の場合あり無料
提案される保険商品複数社から選べる1社のみ
保険以外の相談資産運用や税金対策などを踏まえた支援を受けられる原則として保険相談のみ

IFAは、複数の保険会社と提携しているケースが多く、提案される保険商品も豊富なラインナップから選べる。

各社の商品を比較しながら最適な商品を選べる上に、資産運用や税金対策などの支援も受けられる。

業者によって相談料が発生する場合もあるが、付加価値の高いアドバイスを得られる点が魅力だ。

一方、保険会社は相談料が無料となっており、相談時に経済的な負担がかからない。

ただし所属している保険会社の商品からしか選べず、相談内容も原則として保険相談のみだ。

すでに加入する保険会社を決めている場合を除き、相談先として適しているとは言い難い。

上記の比較ポイントを踏まえ、IFAと保険会社のどちらを選ぶべきか検討しよう。

保険を選ぶ際の基準と考慮すべきポイント

具体的な保険商品を提案された際、自分で判断基準を決めておかないと提案に流されるまま保険に加入してしまう。

ある程度はプロに任せるとしても、最低限考慮すべきポイントは押さえておくべきだろう。

保険選びのチェックポイントとして以下の3点を確認しておこう。

  • 万が一の保障が足りているか
  • 保険が必要な時期をカバーできているか
  • 保険料は予算の範囲内に収まっているか

まず、万が一のときの保障が十分かどうかのチェックが重要だ。

リスクに備えて加入するはずが、実際にリスクが訪れたときに保障が足りないとまったく意味がなくなってしまう。

今後の人生で想定されるリスクをしっかりとイメージし、自分自身や家族の生活を守っていけるだけの保障が備えられているか確かめておこう。

また、保険商品は「定期型」「終身型」という形で保険期間が設定できる。

保障が必要な時期をしっかりとカバーできているかも考慮しなければならない。

もちろん終身型であれば一生涯の保障を得られるため安心だが、その分保険料は高くなってしまう。

一定期間を過ぎた後の保障が必要ないのであれば、定期型で十分だ。そういったバランスを見極めた上で、保険期間を設定しよう。

そして、保険料が無理なく支払っていける範囲に収まっているかどうかも確認が必要なポイントだ。

保障を充実させ過ぎて保険料が高額になってしまい、支払いが継続できなくなっては元も子もない。

今後の家計の見通しをしっかりと立て、継続して保険料を支払っていけるかどうかを確かめておこう。

IFA・保険会社のどちらに相談を行う場合でも、上記の3点を考慮して保険商品を選択しよう。

自分に合う相談先を選択する重要性

ここまでIFA・保険会社の特徴をそれぞれ解説してきたが「両方プロならどちらに相談しても同じでは?」と感じる方もいるだろう。

しかし、保険相談を行う際は自分に合う相談先選びが重要となる。

生命保険は住宅の購入に次ぐ「人生で2番目に高い買い物」と言われている。

月々の保険料支払いはそこまで大きくなくとも、数十年にわたって保険料を支払っていくとトータルの支払いは大きな負担になるのだ。

それだけ支出を伴う選択をする上で、相談先を選ぶときに「プロなら誰に相談しても同じ」という判断は好ましくない。

信頼できる相談先を見極め、最適な保険プランをじっくりと考えることが重要だ。

相談先を慎重に見極め、自身が置かれている状況に合ったプランを設計しよう。

IFAと保険会社、あなたに合った選択は?

IFAと保険会社、あなたに合った選択は? 資産運用ナビ

ここまでIFAと保険会社の特徴を比較し、相談先を見極める重要性も解説してきた。

ここまでの内容を踏まえると、IFAに相談することが最適解と言えるだろう。

保険会社にはない魅力を提供でき、保険以外の支援も受けられるためだ。

ここでは、IFAへの相談がおすすめな人の特徴や、おすすめのIFA検索サービスの特徴について解説していく。

IFAがおすすめな人の特徴

IFAに保険相談を行うべき人の特徴は以下の2つだ。

  • 一から保険を探したい人
  • そもそも保険を活用すべきか悩んでいる人

一から保険を検討している方はIFAへの相談をおすすめする。

なぜなら複数社の保険商品から比較して検討でき、最適なプランをじっくりと探せるためだ。

また、「そもそも自分が保険を活用すべきか悩んでいる」という方もIFAをおすすめする。

保険を活用して資産を守るべきか、投資を行って積極的にリターンを追求すべきか、という点が明確にならずに悩んでいる方も多いだろう。

IFAは資産運用や保険を総合して提案を行えるため、自分に合った解決策を導き出すことができる。

上記に該当する方は、ぜひIFAを活用して相談してみよう。

「資産運用ナビ」のサービス内容とは

信頼できるIFAを探したい方は「資産運用ナビ」の活用をおすすめする。

「資産運用ナビ」とは、投資家とIFAをマッチングさせるサービスのことだ。

「資産運用ナビ」には全国に在籍するIFAが登録されており、あなたが希望の条件を入力するだけで最適なIFAが自動診断される仕組みとなっている。

運用目的や資産状況、性格を踏まえて最適なIFAを紹介するため、安心して相談先を見つけ出せる。

紹介されたIFAの経歴や得意分野に納得できたら、そのまま面談を申し込むことも可能だ。

検索サービスの利用も無料となっており、気軽に相談相手を探せる。

自分に合うIFAを探している方は、ぜひ「資産運用ナビ」を活用しよう。

「資産運用ナビ」のメリット

「資産運用ナビ」を活用するメリットは以下の3点だ。

「資産運用ナビ」のメリット
  • 事前にプロフィールをチェックできる
  • 全国どこでも相談に対応している
  • 相談料が無料となっている

サービスを利用して自動診断された後、IFAのプロフィールを確認してから面談を申し込める。

プロフィールにはIFAの得意分野やターゲットの顧客属性、経歴などが記載されているため、納得した上で面談に進むことが可能だ。

また、IFAの相談は全国どこでも対応しており、WEBや好きな場所を自由に選べる点が魅力となっている。

自宅でオンライン面談をしたり、近くのカフェまで来てもらったりと、リラックスできる場所を指定できる点も魅力だ。

そして、相談費用は原則として一切かからず、費用が発生するのは商品の取引を行ったときのみとなっている。

提案された内容を納得できるまで相談したり、不明点を質問したりしても費用の負担が増えないため、安心して利用可能だ。

上記の3点に魅力を感じるという方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用しよう。

まとめ

まとめ 資産運用ナビ

IFAは金融商品による運用支援が主な役割だが、保険の提案を行えるIFAも存在している。

中立な立場からの専門性が高いアドバイスにより、保険会社にはない魅力を提供できる点が強みだ。

また、保険以外の資産運用も踏まえた総合的なアドバイスを受けられるため、そもそも保険に加入すべきか悩んでいる人にもおすすめの相談先となっている。

自分に合う相談先を見極め、適切なIFAを選択しよう。

「資産運用ナビ」では、相談先を探す投資家とIFAをマッチングさせるサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を活用し、長く付き合えるパートナーを探そう。

よくある質問

IFAと保険会社の主な違いは何か?

IFAと保険会社の違いは以下の表の通りだ。

IFA保険会社
相談料有料の場合あり無料
提案される保険商品複数社から選べる1社のみ
保険以外の相談資産運用や税金対策などを踏まえた支援を受けられる原則として保険相談のみ

両者の特徴を理解し、自分に合う相談先を見極めよう。

IFAを利用するメリットとは何か?

IFAに保険の相談をするメリットは以下の2点だ。

  • 中立な目線からの商品提案を受けられる
  • 資産運用なども踏まえた総合的なコンサルティングを受けられる

保険会社にはない上記の魅力を提供できる点がIFAの強みだ。

保険会社のサービスはどのようなものか?

保険会社に所属する社員は、顧客のライフプランにおいて想定されるリスクをピックアップし、適切な商品の提案を行う。

死亡保険や医療保険、学資保険、個人年金保険など、さまざまな商品の中から顧客に合った保険プランを設計していくことが役割となっている。

資産運用にはIFAと保険会社のどちらが適しているか?

IFAへの相談をおすすめする。

保険相談に特化した保険会社とは違い、IFAは資産運用や税金対策なども踏まえたコンサルティングが可能であるためだ。

「そもそも保険を活用すべきか」という点を悩んでいる方もIFAに相談して解決しよう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

・本サイト「資産運用ナビ」はアドバイザーナビ株式会社が運営しております。
・本サイトに掲載される情報に関しては、最大限の注意を払っておりますが、金利、手数料、その他商品情報の完全な正確性や信頼性を保証するものではありません。
・本コラムは情報提供を目的としたものであり、個別銘柄の推奨や、金融商品の紹介、周旋を行うものではございません。

目次