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5,000万円の資産運用におすすめのポートフォリオとは?効果的な構築の秘訣も解説

この記事で解決できるお悩み
  • 5,000万円の資産を最大限活用する方法が知りたい
  • リスクとリターンを考慮したポートフォリオを構築したい
  • 長期的な資産増加のために戦略的な投資を実践したい

「5,000万円の資産を運用することを考えているが、どのように管理し、増やす方法が分からない」という方へ。

長期的な資産成長には、適切な金融商品の組み合わせ=ポートフォリオを活用した戦略が不可欠である。

そこでこの記事では、5,000万円を資産運用に活用する際の戦略的なポートフォリオ構築に焦点を当てて解説を行う。

また、長期的な資産成長を実現するための具体的なポートフォリオ例やその管理法についても紹介するので、ぜひあなたの資産運用にも役立ててほしい。

金額別のポートフォリオについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。

金額別のポートフォリオについて、分かりやすく解説されている。

目次

5,000万円の資産運用戦略とポートフォリオの重要性

5,000万円というまとまった資金を運用する際に最初に考えてほしいのが、資産運用戦略とポートフォリオの重要性だ。

5,000万円などまとまった資金を運用する場合、小口の投資に比べて増やすだけでなく、不用意なリスクをとりすぎて減らさない工夫や仕組みも、より意識する必要があるだろう。

  • まとまった資金を運用する際の基本的な考え方
  • ポートフォリオの重要性
  • 代表的な資産クラスと特徴

以上3点について解説する。

5,000万円というまとまった資金を運用するからこそ、小口の投資以上に気をつけなければいけないことがある。

まとまった資産運用ではリスクを抑えることが重要

小口の投資ならば話題になっている個別株に集中投資をしたり、レバレッジをかけられる信用取引や先物取引、FXやCFDなどに手を出して損をしたり、資金を失ったとしても働いて取り返せば済む。

損をしても「勉強代」として諦めもつくだろう。仮に100万円が50%に減っても50万円。

何ヶ月か働けば無理なく取り返せる額だ。

しかし5,000万円という大きな資金を50%も減らせば2,500万円。

普通の会社員が働いて取り返すにはかなりの時間がかかるはずだ。 

資産運用は基本的に元本が保障されていない。運用をする過程で元本割れの時期が出てくること自体は仕方がないことだ。

しかし不必要なリスクをとったり、知識や経験があれば事前に防げたはずのことで大切な運用資金を失ったりすることは避けたい。

つまり、まとまった資産を運用するほど損を避ける、言いかえれば「守り」も大切になってくる。

ポートフォリオの重要性

まとまった資金を運用する際に重要なのがポートフォリオだ。

ポートフォリオとは、資産運用の世界では投資している資産の組み合わせや配分の内訳のことだ。

そして、株式を25%、債券を25%、コモディティを10%という具合に資産を配分することをアセット・アロケーションという。

ポートフォリオとアセット・アロケーションは分散投資を支える重要な考え方で、まとまった資金を運用する際にリスクを抑えるための基本だ。

分散投資の反対は一点集中投資だ。一点集中投資と分散投資、大きなリターンを狙えるのは一点集中投資の方だ。

話題の成長株が1年で2倍や3倍になる銘柄も株式市場では特に珍しい話ではない。

しかし、集中投資には問題もある。

例えば日々、上昇はしていても値動きの増減が激しすぎたり、決算が市場の予想を下回って大きく値下がりをしたり、コンプライアンス違反で取引がしばらくできなくなるなど様々なリスクが考えられるからだ。

特に5,000万円というまとまった資金を一点集中投資してしまい一度でも、想定外の状況に直面すれば資産を大きく失うことになりかねない。

一度でも大きな失敗に直面して半値以下になってしまうと取り返すのが、かなり大変になる。

まとまった資金を運用するからこそ、綱渡りのような運用は避けるべきだろう。

一方、投資対象を分散したポートフォリオは集中投資ほどの大きなリターンは見込めない。

しかし資産クラスや銘柄を分散させたポートフォリオならば、保有している銘柄や資産クラスの一つが大きく値下がりしたり、上場廃止などの措置にあったりしても他の銘柄や資産クラスで損失を補填できる。

また、値動きに相関関係のない銘柄や資産クラスでポートフォリオを組めば、日々の資産全体の増減を緩やかにもできる。

特に5,000万円のように大きな運用になると日々の増減は激しいよりも緩やかな方がストレスを感じずに済むだろう。

一点集中投資で20%のリターンと、ポートフォリオを考えた分散投資で20%のリターンならば、同じリターンでも分散投資をした方が投資家にとって持続可能な運用の形と言える。

代表的な資産クラスと特徴

ポートフォリオを構成する際に知っておきたいのが、代表的な資産クラス(アセット)だ。

資産クラスとは、ここの資産の種類や分類のことをいう。

スクロールできます
現金・預金元本保証
流動性が高い(好きなときに使える)
国内債券国や地方公共団体、企業が投資家からお金を借りるために発行する借用証書のような有価証券
基本的に株式と違い元本と利息を返済することを約束して発行する
償還期限前に売買も可能
株式より一般的に安定した資産と言われている
外国債券発行体、通貨、発行場所のいずれかが海外の債券
低金利が続く日本に比べ金利の高い債券も多い。円建て外債と外貨建ての外債がある
為替リスクの影響を受ける
日本のカントリーリスクを分散できる効果も期待できる
国内株式国内の株式会社に出資している証明として株主に対して発行される有価証券
元本や利息の返済が約束された債券と異なり、株主が出資した資金は、会社が存続する限り払い戻しされない
株主が株式に換金するときは基本的に市場で売却する
債券よりも一般的にハイリスク・ハイリターンと言われている
外国株式海外の企業が発行している株式
外貨建てで為替リスクの影響を受ける
上場している国によって先進国株式、新興国株式などと分類されることもある
日本とは異なる経済発展のステージにある会社や世界を代表するグローバル企業などへの投資もできる
国際分散投資にも使いやすいアセット
不動産土地や建物など
賃貸収入や価値上昇などの利益が期待できる
また相続対策をしやすいという特徴もある
株や債券に比べて個別性が高い。また流動性(換金のしやすさ)は低い
不動産投資はまとまった資金が原則、必要だが近年はREITや不動産クラウドファンディングなど小口投資の方法もある
コモディティ貴金属や原油、穀物など
株式や債券とは異なる動きをするため、分散投資先の一つとして考えられる
インフレに強い
しかし株式投資のような配当がない、株式のように理論価格を計算できず価格を読みづらいなどのデメリットもある

資産クラスだけでも多様で国内外の個別銘柄なども考えると資産運用の選択肢は多様だ。

しかも何を選ぶかだけではなく、どのような割合にするかでも運用のリスク・リターンは大きく変わる。

投資家は証券会社などを通して、個別でそれぞれのアセットの特定の銘柄に投資もできる。

しかしS&P500のような米国を代表する指数を形成する銘柄を個人で一つ一つ購入してポートフォリオを組むのは現実的ではない。

そこで頼りになるのが投資信託だ。投資信託とは、多数の投資家から資金を集め、運用会社などの専門家によって運用される金融商品のことだ。

S&P500に連動する投資信託を買えば、個別株で一つずつ該当する銘柄を揃えなくてもS&P500を全て買って分散投資をするのと同じ運用が無理なく手間なくできる。

また、日本の個人投資家ではアクセスが難しい市場、例えばインドなども投資信託ならポートフォリオに加えることも可能だ。

ポートフォリオを組む際の選択肢を増やせるのが、投資信託を利用するメリットだ。

5,000万円を運用するおすすめのポートフォリオを紹介!

5,000万円というまとまった資産を運用する際には、極端な集中投資を避けるべきだ。

最適なポートフォリオはリスク選好や投資方針次第だ。

以下に挙げるポートフォリオは一つの例に過ぎないが、ご自身の資産運用をする際の参考になれば幸いだ。

  • GPIFのポートフォリオ
  • 全世界株式
  • コア・サテライト

GPIF(年金運用)のポートフォリオ

GPIFは、年金積立金管理運用独立行政法人のことだ。

日本の年金を運用しており、2023年の時点で運用資産額が219兆円を超える世界最大級の機関投資家だ。

GPIFは持続可能な長期的な観点からポートフォリオを策定している。

そしてGPIFの動向は市場にも大きな影響を与えている。

GPIFの基本ポートフォリオは2024年時点で以下の通りだ。

  • 外国株式
    • 25%
  • 国内株式
    • 25%
  • 国内債券
    • 25%
  • 外国債券
    • 25%

GPIFは年金事業を安定的に運営するため、極端なリスクをとらずに年金積立金を堅実に増やす運用をしている。

国内資産と海外資産で50%ずつ、株式と債券でも50%ずつにリスク分散されているのが特徴だ。

GPIFのポートフォリオを土台にリスク選好に応じて少し株式を増やしたり、コモディティを加えたりしてみるのも良いだろう。

全世界株式

MSCI ACWIインデックスは先進国23カ国、新興国24カ国の株式を対象にした指数だ。

MSCI ACWIに連動した投資信託はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は「オルカン」と呼ばれ、大手ネット証券の買付金額ランキングでも上位に名を連ねている。

MSCI ACWIの構成は以下のように公表されている。

  • 米国株式
    • 62.57%
  • 日本株式
    • 5.4%
  • 英国株式
    • 3.55%
  • 仏国株式
    • 2.9%
  • カナダ株式
    • 2.87%
  • その他
    • 22.71%

資産クラスは株式のみだが、世界中の銘柄に分散投資されているポートフォリオだ。

世界の株価は長期的には経済成長を続けている。どこの国、どこの銘柄が上昇するかを当てるのは難しいが、世界の株式市場全体をポートフォリオに組みこめば、世界経済の成長の恩恵を受けられる。

資本主義が今後も世界の経済を牽引するであろう。

波はあっても、長期的に見て経済を成長させていくと考えれば、全世界株式を資産運用のメインにしてみるのも良いだろう。

ただし、資産クラスの分散がなく、全世界株と言っても時価総額の大きい米国株式の割合が大きい点には注意が必要だ。

米国株式が大きく下げてしまうと全世界株式のポートフォリオも毀損してしまう可能性がないとは言い切れない。

コア・サテライト戦略

  • 守りのアセットクラス
    • 70%
  • 攻めのアセットクラス
    • 30%

資産を守りの資産と攻めの資産に分けて運用する戦略をコア・サテライト戦略と呼ぶ。

選ぶアセットや割合はリスク選好に応じて調整すれば良いが、具体的には守る運用7〜8割、攻める運用2〜3割程度の割合が一般的だ。

5,000万円の運用資金の7割程度をリスクの低い債券やインデックスファンドなどで運用し、残りの3割を成長性の高い個別株やアクティブファンド、オルタナティブなアセット(暗号資産やヘッジファンド、オプションなど)に投資する。

5,000万円の運用先の一部で個別株投資などにもチャレンジしてみたい方は、守る資産と攻める資産を切り分けた上で挑戦してみるのも良いだろう。

5,000万円の資産を長期に増やすためのポートフォリオの活用法

ポートフォリオは、一度組んだら終わりではない。

特に長期的に運用していくとなると、ライフステージや市況が変化する中、定期的に見直すことも必要だ。

また資産運用では長期的に運用し続けることで享受できるメリットもある。

長期的な資産増加のためのポートフォリオ活用法に関して、知っておきたい3つのポイントは以下の通りだ。

  • 資産運用では長期的な視点が重要
  • 定期的なリバランスの重要性
  • 気をつけるべき税金

それぞれ確認してみよう。

5,000万円の資産運用では長期的な視点が重要

資産運用は長期的な視点が重要だ。投資は長期的に取り組むことで大きなリターンが期待できる。

投資資金を運用して得られた利益がさらに運用されると複利の効果が得られる。

また、市況は毎年、好調なわけではない。良い年もあれば、悪い年もある。

しかし、長期的に運用を続けることで年率リターンは平均に落ち着くはずだ。

仮に資産運用を始めた年が市況的に厳しい年だったとしても、長く運用を続けることで期待していた運用成績への収束が期待できる。

特に5,000万円のようにまとまった運用資金ならば、抑えられるリスクをしっかり抑えつつ、長期的な視点で安定的なリターンを目指す運用を心がけたい。

定期的なリバランスの重要性

長期的に運用をしていれば、運用者のライフステージも変われば市況も変わっていく。

定期的なリバランスをすることで結果的にリスクを抑えてリターンを向上させ、運用の目的達成に近づくだろう。

例えばGPIFのポートフォリオを参考に運用する場合、GPIFがリバランスをする時期はリバランスをする良いきっかけになるだろう。

MSCI ACWIなどのインデックスに連動する投資信託の場合、リバランスの心配はそこまで必要ない。

インデックスを構成する銘柄は定期的に入れ替えられているためだ。

ただし複数の投資信託を組み合わせてポートフォリオを組んでいる場合、全体のバランスを見てリバランスを検討する必要はあるかもしれない。

ちなみにポートフォリオを自分で考えたりリバランスをしたりすることが難しい、または面倒だと感じる方は投資一任運用(ファンドラップ)などのサービスを検討してみるのも選択肢の一つだ。

資産運用で気をつけるべき税金の仕組み

資産運用の際には税金についても注意したい。

例えば株式や債券などを売却して利益が出ると、日本では申告分離課税の対象となり20.315%の税金が課される。

株式の配当や投資信託の分配金に関しても、特定口座であれば源泉徴収で20.315%が課税される。

確定申告を行うと売却損と損益を通算できたり、総合課税を選択すると配当控除が適用できたりと資産運用に関連する税金は慣れていないと複雑に感じるだろう。

またポートフォリオを入れ替える際にも、利益の出ている資産を売却すると課税対象となるのが原則だ。

そのため純粋な運用成績だけではなく、課税されることも考えた上でポートフォリオを考えたい。

個別銘柄を自分で売買をしてポートフォリオをつくると銘柄を入れ替える際に手数料もかかり売却益も課税されてしまう。

しかし、投資信託の中で組み入れ銘柄がリバランスされても課税の対象とはならない点は、投資信託のメリットの一つだ。

NISA(少額非課税制度)など非課税になる制度は資産運用の際に、積極的に利用していきたい。

5,000万円の運用ポートフォリオに関する相談はどこにするべき?

5,000万円というまとまった資産を運用する際には、リスクを抑えつつ安定的なリターンを目指したい。

しかし資産運用の知識や経験、ノウハウがないと難しいと感じる方も多いのではないだろうか。

小口の投資ならば、失敗しても働いて挽回できるかもしれない。

しかし5,000万円ともなると慎重に取り組まなければ、取り返しのつかないことになる可能性もある。

そこでおすすめなのが、資産運用の専門家に相談することだ。

運用の相談をどこにするべきか悩んでいる人のために以下の3つのポイントを解説する。

  • 専門家に相談するメリット
  • IFA(独立系金融アドバイザー)の役割・メリット
  • 検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法

まとまった資産を任せられる専門家をぜひ、見つけてほしい。

専門家への相談のメリット

資産運用の専門家には経験と運用のノウハウがある。

例えば投資家が希望するリスクとリターンに見合ったポートフォリオの提案ができる。

また5,000万円のようなまとまった資金を預かり運用を任されている専門家も少なくない。

実際のまとまった資産を運用した経験のある専門家は頼もしく感じられるだろう。

資産運用の予備知識もなしに、いきなり大金を投じてしまうと思わぬリスクや損につながりかねない。

しかし専門家に相談することで客観的な意見が聞けたり、事前に過度なリスクをとった運用を避けたりすることもできる。

自分ひとりでは思いつかなかったポートフォリオや資産運用のアイデアを知るきっかけになるかもしれない。

IFA(独立系金融アドバイザー)の役割・メリット

IFAとは(独立系金融アドバイザー)のことだ。

特定の金融機関から独立した立場で、資産運用の提案がしやすい立場にある。

証券会社や銀行などに所属にもポートフォリオを提案してくれる専門家や営業担当者はいる。

しかし証券会社や銀行は基本的に担当者を指名できない。

また営業ノルマなどが課されているため顧客よりも自社の利益につながる提案をしてくる人が担当につくことも考えられる。

しかし、IFAはこのような環境に疑問を持ち、証券会社や銀行から独立したプロの専門家も多い。

また銀行や証券会社と異なり価値観や運用方針の合う専門家を選ぶことも可能だ。

IFAに資産運用を相談するメリット
  • 利益相反しない提案を期待できる
  • 5,000万円を任せる担当者を自分で考えて選べる

この2点がIFAに資産運用を相談するメリットと言えるだろう。

検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法

資産運用ナビ」はIFA検索サービスだ。資産運用を任せられるIFAを探す機能がそろっている。

  • 年齢や職業、相談内容、地域を入力
  • 条件に合ったIFAが提案される
  • 相談するIFAを預かり資産、経歴や強み、資格などの観点から候補を絞りこむ
  • 気になったIFAとオンラインで面談して合意したら契約

それぞれのIFAのプロフィールに受付金融資産や担当している顧客の属性(富裕層、マス層など)も確認できる。

このような流れで5,000万円の資産を任せるのに、ふさわしいIFAを納得がいくまで探せるだろう。

5,000万円のポートフォリオ構築と管理にIFAを活用しよう

5,000万円の資産運用における効率的な戦略を解説。

長期的な資産成長を目指すためには、リスクとリターンを考慮したポートフォリオを構築するとともに、これを賢く管理することが重要である。

資産運用に関する疑問や不安があれば、専門家からアドバイスを受けることを推奨する。

特にIFAは、中立的な立場からあなたに最適なアドバイスを長期にわたって提供してくれる。

IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、あなたに合ったIFAをみつけよう。

5,000万円のポートフォリオに関するQ&A

5,000万円の資産運用で重視すべき点は何ですか?

5,000万円というまとまった資金になると、小口の投資に比べてより慎重に損を避けることが大切だ。

100万円程度の運用ならば仮に半分になっても働けば取り返せるだろう。

しかし5,000万円が半分になってしまうと2,500万円の損です。同じ半分でも取り返すのは簡単ではない。

リスクをできる限り抑えよう。

リスクを最小限に抑える投資方法はありますか?

極端な集中投資を避け、分散投資と長期投資を軸に置いた運用をすることで、リスクを抑えられる。

また債券ならば格付けの低いジャンク債を避ける、個別株ならば損切りを徹底するなどきめ細かい対応も必要になるだろう。

心配ならばIFAと相談しながら資産運用に取り組むことをおすすめする

長期的な視点で資産を増やすにはどうすればよいですか?

持続可能な運用で長期投資のメリットを享受すると良いだろう。

複利効果や長期で運用することで調子が悪いことがあっても取り返しやすくなる。

5,000万円のポートフォリオで期待できる年間リターンはどれくらいですか?

リスク許容度や運用目的にもよるが、5,000万円を投資する場合は年3〜5%ほどのリターンを期待できるだろう。

金額で言うと150万〜250万円ほど増える計算となる。

毎月10万〜20万円が増えると考えると、魅力的なリターンの水準と言えるだろう。

ポートフォリオ内の各アセットクラスの割合はどう決めるべきですか?また、国内外の資産分散はどのように考えるべきですか?

各アセットクラスの割合はリスク許容度や運用目的に応じて決定すると良い。

10年以上先に必要となる資金を準備したい場合は株式などの高リスク資産を中心に構成し、数年先の資金準備については債券などの低リスク資産の比率を高めよう。

また、特定の地域ばかりに投資先が集中してしまうとリスクが大きくなってしまう。

国内外の資産にバランス良く分散投資を行い、リスクを最小限に抑えたポートフォリオを構築しよう。

リスク許容度にもよるが、運用資金の半分程度を海外資産に投じることを推奨する。

為替リスクを管理するためには、ポートフォリオにどの資産を組み入れるべきですか?

日本円とは異なる通貨建ての株式・債券を組み入れると良い。

外貨をポートフォリオに組み込むことで為替変動によるリスクが分散され、円高・円安による資産価値の変動をある程度軽減できる。

ポートフォリオのリバランスはどのタイミングで行うべきですか?

ポートフォリオのリバランスは主に以下の2つのタイミングで行うことをおすすめする。

  • ライフステージが変化したとき
  • 年末・年始などのタイミング

結婚や子どもの誕生、転職、退職などでライフステージが変化するとリスク許容度も変わっていく。

運用当初のポートフォリオの資産配分におけるリスク・リターンとリスク許容度にギャップが生じている可能性があるため、資産状況を見直してリバランスを行おう。

それ以外のタイミングでは特にリバランスの必要はないが、年末や年始などに年1回程度資産状況を見直しておくと良いだろう。

投資対象の価格変動によって資産比率が変化し、想定していたリスク・リターンのバランスが崩れている可能性があるためだ。

基本的には年に1回程度の頻度で資産状況を見直し、そのほかはライフステージに変化があったときにリバランスを行うと良いだろう。

短期間で大きな市場変動があった場合はどう対応するべきですか?

長期での運用計画を立てている場合、短期的な相場変動があっても資産の売却を行うべきではない。

短期間で相場が下落することがあっても、その後数年かけて回復する可能性があるためだ。

例えば、リーマンショックやコロナショックなどで株式市場は大きく下落したが、2〜3年程度で回復している。

短期的な価格変動に慌てて売却するのではなく、冷静に状況を見ながら回復するのを待つことを推奨する。

税効果を考慮したポートフォリオを構築するコツはありますか?

税制優遇が受けられるNISAやiDeCoなどの制度を活用し、ポートフォリオを構築すると良い。

NISAは年間一定額までの投資から得た利益が非課税となる制度、iDeCoは「掛金の全額所得控除」「運用益の非課税再投資」「受け取り時の控除適用」といった税制優遇を受けられる制度だ。

iDeCoは老後の資金を準備するための制度であるため、原則として60歳まで引き出せない。

一方のNISAは現金化する際の制限がなく、自由なタイミングで資金を引き出せる。

老後の資金準備はiDeCo、それ以外の資金準備はNISAといった形でポートフォリオを構築すると、税金対策をしながら資産を運用していけるだろう。

資産運用をする上で、インフレの影響はどのように考慮すべきですか?

インフレによる物価上昇が起こると、資産運用の目標金額が増える可能性がある。

例えば100万円で達成できていたことが物価上昇によって150万円になってしまうといったパターンが起こりうるのだ。

実際、以前話題となった「老後2,000万円問題」はインフレの影響によって3,000万円・4,000万円が必要ではないかという声も上がっている。

投資計画を立てる際には余裕を持った目標金額を設定しておこう。

また、インフレ対策として株式や不動産、金などの資産をポートフォリオに組み入れておくと良い。

いずれもインフレ時に価格が上昇する傾向があり、物価上昇対策として有効な投資先だ。

5,000万円の運用で非課税口座(NISAやiDeCo)を活用する具体的な戦略を教えてください。

年齢やリスク許容度にもよるが、5,000万円を運用する際はNISAを優先的に活用していきたい。

iDeCoは原則として60歳まで引き出すことができず、資金の流動性が低下してしまうためだ。

iDeCoは月1万〜2万円程度の掛金拠出で良いだろう。

5,000万円を保有しているのであれば、非課税の恩恵をなるべく長く受けるためにもNISAの投資枠を最短で埋めたい。

年間360万円を5年間にわたって投資することでNISAの非課税投資総枠1,800万円を使い切れるため、積極的に投資に回していこう。

NISAで購入する投資商品は個々のリスク許容度や運用目的によって異なるが、基本的には投資信託で使い切って良いだろう。

低コストなインデックスファンドで効率良く資産を増やし、非課税のメリットを最大限に活かそう。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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