・注意が必要なセールスとはどのようなものなのか
・資産運用を悪用した詐欺にはどのようなものがあるのか
・安全なアドバイザーと出会うためにはどうすればよいのか
「このアドバイザーはどうも怪しい。」
「資産形成アドバイザーって何だか怪しい肩書きだ。悪い人ではないか。」と思っている方。
資産形成にアドバイザーがいると、役に立つ投資情報や判断に迷った時の意見を聞ける。アドバイザーがいれば、投資に役立つ情報が入ったり、気分任せの売買を避けられる。
一方で投資詐欺のニュースもよく耳にする。アドバイザー選びには注意が必要だ。
そこでこの記事では「資産形成アドバイザーの本当の姿を見抜くヒント」を紹介する。まずはこの記事で、投資詐欺にあうことなく、安心して付き合える資産形成アドバイザーを見つけるポイントを押さえよう。
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注意が必要なセールスポイント3つ
その資産形成アドバイザーが、怪しいと思う場合は以下の3点に注意してみよう。1つでもあてはまるようだと、投資詐欺案件である可能性も疑ったほうがよい。
「安全性の高さ」や「元本保証」が印象に残った
説明を受けて「安全性」や「元本保証」の印象が強かった場合は注意が必要だろう。
なぜなら投資商品を選ぶ時の原則は「リスクに見合ったリターンが期待できるか」という点だからだ。
わかりやすい例が、銀行預金。一人当たり合算して元本1,000万円までと破綻日までの利息等が預金保険機構によって守られている一方、利回りは極めて低い。安全性が高い商品は利回りが低いのが通例だ。元本割れの可能性が極めて低いのに、高い利回りが期待できる商品は存在しないと考えていただきたい。
セールスを受けた後の印象に「元本保証」または「元本割れする可能性が低い」が強い場合、その資産形成アドバイザーがどのような人物なのかをさらに調査する方が安心だ。
お得な申し込み期間「期間限定」をアピールされた
「今ならこのようなお得な特典があります」「この投資は出資金額の合計が〇〇〇円に到達したら締め切られます」「お申し込みは〇月〇日までの限定で、次はいつになるかわかりません」このようなセールストークにも要注意だ。
お得な特典が、タオルやティッシュボックスなど「粗品進呈」レベルであれば問題ない。一方で、お得な特典が「割引価格で購入」の場合はなぜそのようなことが可能なのかをアドバイザーに確認したい。
「お申込み期間は〇月〇日までの限定」の場合でも、その理由が合理的な場合もある。たとえば個人向け国債は1カ月毎に購入期限が設けられていて、毎月発行されている。合理的な理由もなく申し込みを急がせたり、煽るようなセールストークをする資産形成アドバイザーには警戒したほうがよいだろう。
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資産運用を悪用した詐欺 3つの事例
ここでは、過去に発生した投資詐欺を3つ紹介する。取引を考えている「この資産形成アドバイザーは怪しい」と思った時に真偽を見極めるヒントとしてご利用いただきたい。
未公開株詐欺
「来年には上場するので、今のうちに株を買っておくと利益が見込めます」などの話があり、購入代金を振り込んだが、実際には存在しない会社だった。などが典型的な事例だ。
未公開株(非上場株)投資に関する詐欺事件は頻発しており、金融庁もパンフレット『怪しい投資勧誘にご注意!「未公開株」等被害にあわないためのガイドブック」を作成し、注意を呼びかけている。
近時は、過去の未公開株詐欺事件の被害者をターゲットに「〇〇社の未公開株の被害者救済のための活動費」を請求する事案も発生しているようだ。
社債取引詐欺
「数年以内に上場が見込まれている企業が発行する債券があります。債券なので、会社が倒産しない限り元本は保証です。しかも株式に転換できる条項がついているので、株式に転換して売却すれば大きな利益が期待できます。」とのセールスがあり、購入代金を振り込んだが実存しない会社だった。
「自然に優しい〇〇を販売するNPO法人の社債です。社債の利息は〇〇の販売代金から支払われます。」の提案をうけ社債を購入したが、数回利息が振り込まれたのち連絡が途絶えた事例などがその一例だ。
金融広報中央委員会のHP「第6話 社債取引詐欺」にはマンガ形式で過去の事例が紹介されている。資産形成アドバイザーが怪しいと思った場合は、一読しておくとよいだろう。
「資産運用ナビ」をつかって、資産形成アドバイザーを探そう
資産形成のアドバイスを受けるステップとして、最初に金融商品の提案を受け、次に資産形成アドバイザ―の素性を調べるやり方は忙しい方には無駄な時間を要してしまう。だからこそ、最初に信頼できる資産形成アドバイザーを見つけ、次に提案を受けるのがよい。
そのため、ぜひ一度「資産運用ナビ」に相談をしてはいかがだろうか。プロの視点から資産運用の疑問を解決し、納得した上で資産運用を行おう。
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