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50代のための生命保険の選び方・見直し完全ガイド

資産運用における保険会社の役割 わたしのIFAコラム
この記事で解決できるお悩み
  • 50代に必要な生命保険の種類や保障内容がわからない
  • 保険料が高いので見直したい
  • 将来の生活設計に合わせた保険選びを行いたい

50代は、子どもの独立や住宅ローンの返済など、ライフステージが大きく変わる時期である。そのため、この変化に対応して保障内容を考慮することが、非常に重要となる。

だが、保険料の負担を抑えつつ、必要な保障をどう確保すれば良いのかについて、不安や疑問を抱く人も多いだろう。

本記事は、悩める50代に向けた、生命保険の選択や見直しについての詳細なガイドである。ぜひ、賢い保険選びの参考にしていただきたい。

目次

50代が検討すべき生命保険とは

50代が検討すべき生命保険とは 資産運用ナビコラム

生命保険は、私たちが安心して生活を送るため、経済的リスクに備えるための金融商品だ。

生命保険には、身の回りの3つの不安を解消するための様々な商品がある。まずは、その「不安」が何であるかを理解した上で、それぞれの不安に対応する生命保険商品を整理する。

50代は何に不安を抱いているのか

わたしたちを取り巻く不安は大きく「万一の際の不安」、「病気やケガへの不安」「老後の不安」に分けられる。

2022(令和4)年度「生活保障に関する調査」によると、50代は将来の経済的リスクを最も強く感じている世代である。

自分や家族のケガや病気について、「不安感あり」と回答した50代は90.8%。老後生活に不安を感じるのは88.2%で、死亡時の遺族の生活に不安があるのは64.9%だった。

特に、「配偶者の介護が必要となること」「年をとって体の自由がきかなくなり、病気がちになること」「老後の生活が経済的に苦しくなること」への不安は、他の年代より高いことが分かった。

生命保険と保険商品

50代を守る保険商品の種類を見る前に、簡単に生命保険がどんなものであるのかを振り返っておこう。

生命保険は「主契約」と「特約」との組み合わせで成り立っている。

主契約は、生命保険のベースとなる部分である。特約とは、主契約の保障を充実させるために付加する部分で、主契約とは異なり、これだけで契約することはできない。すなわち、主契約が満期や解約などによって消滅すると、特約も消滅する。

50代に必要な保障と特約

以下に、50代に必要な保障(主契約と特約)を整理する。

50代は、子供の成長とともに、自身が亡くなった際の家族への負担についての不安は減少する。一方で、退職や体の衰えに対する不安が増えてくる世代である。

50代で検討すべきは、死亡、医療、老後の生活に対するリスクへの備えである。

主に死亡を保障する主契約定期保険、養老保険、終身保険など
主に死亡と3大疾病、医療を保障する主契約特定疾病保障保険、医療保険、がん保険など
主に老後を保障する主契約個人年金保険、変額個人年金保険

50代では、健康リスクに細やかに対処できる特約の検討が必要だろう。特約の内容を十分に理解して、主契約への付加を検討していただきたい。

病気やケガ、介護などを保障する特約特定(三大)疾病保障特約
疾病入院特約
がん入院特約
女性疾病入院特約
先進医療特約など

50代の将来設計に合わせた生命保険選び

50代の将来設計に合わせた生命保険選び 資産運用ナビコラム

50代の保険選びにおいては、「将来の在りたい姿」を描きながら、必要な保障を検討することが必要だ。

ここでは、50代の生命保険選びにライフプランがどう関わってくるのか、そしてその重要性について整理する。

自分に合った生命保険選びの基本

生命保険は、【①情報収集→②比較検討→③商品決定】という手順で選ぶのが基本である。

まず、自分にとって必要な保障ニーズを明確にしておこう。

それを踏まえて、情報を集めて比較検討し、ニーズを満たす保険商品を選択して決定するという流れになる。

ライフプランに合わせた保険の選び方

繰り返しになるが、50代は、子供の独立や親の介護スタートなど、ライフステージが変わる時期だ。この節目にライフプランを立て(あるいは修正し)、将来に向けての具体的な準備を進めて欲しい。

ライフプランは、「人生の設計図」だ。具体的には、就職、結婚、出産、住宅の購入、転職、定年などのライフイベントにおける出費や、病気やケガなどの予想外の出費にどう備えるかを設計していくことである。

生涯にわたった展望を持つとともに、例えば5~10年先についても具体的なイメージをしてみよう。以下のような視点を持って、具体的なイベントとして思い描いて欲しい。

  • この期間に何を実現したいのか
  • 現在の家計の状況や保有資産で補うべき部分はないか?
  • 備えておきたいリスクは何か
  • リスクが現実のものとなったとき、どの程度の備えが必要か

50代にとって考えるべきライフイベントは、退職、趣味を充実させるためのイベント、就労・再就職・転職・独立開業などがある。

一般的には、こどもの生活費や教育費を考慮する必要がなくなり、自分と配偶者だけの生活を見越して、お金のことを考えるようになってくる。高額な死亡保障ではなく、老後の減収を補填するような保険を検討するのも良いだろう。

50代からのライフプランと保険の関係

50代からの生活に保険はどう関わってくるのだろうか。想定されるライフイベントに対して保険が果たす役割を整理する。

  • 病気・ケガ・入院
    • 年齢を重ねると健康問題が増え、医療費用が増加する可能性がより高まる。医療保障は、病気や怪我による医療費をカバーする。特定の病気や入院に対する不安があるのなら、特定疾病特約や、入院特約は大きな支えになる。
  • 介護スタート
    • 介護保険は自身が介護を必要とした場合、または親や配偶者が介護を必要とした場合の介護費用を保障する。高齢になると介護リスクが一層高まるため、早い段階での加入の検討をおすすめする。
  • 自身が亡くなる
    • 生命保険は、自身が亡くなった場合、配偶者や子供が経済的に困らないようにするための重要なツールである。また、適切な生命保険を選ぶことで、相続税負担を軽減できるなど、財産継承にも役立つ。
  • 新たな人生を始める
    • 50代は退職とセカンドライフ(再就職、自営業、趣味など)への準備を始める時期だ。現役時代と同様の生活を維持するためには、公的年金だけでは不足することが多く、例えば年金型保険はその補完となり得る。

保険料の見直しと節約テクニック

保険料の見直しと節約テクニック 資産運用ナビコラム

若いうちに生命保険を契約した人は、ライフステージが変わろうとしている今こそ、保険の見直しが必要だ。

50代で高くなる保険料の実態

住宅ローンの支払い終了や子どもの独立に応じて保障内容を見直さないと、過分な保障内容となっているケースもある。逆に、健康リスクの増大にあわせて保障を厚めにしておかないと、将来保障が足りない事態に陥ることもあるだろう。

50代の生命保険加入率は87.4%、年間払込保険料は平均で21.6万円と、50代は加入率が高く、保険料を最も多く支払っている世代だ。退職後は、一般的に収入が減ることが予想されるので、今のうちから保険料を抑制できないか、見直しておきたい。

生命保険見直しのポイント

生命保険がいざというときに役立つよう、必要のない保障を削ったり、逆に足りない保障を追加しよう。

現在の生命保険を確認

すでに加入している保険商品について、保障内容を把握しておこう。何歳までいくら支払うのか

保障はいつまで続くのか、死亡したときいくら受け取れるか、解約返戻金はいくら受け取れるか、一時払いや全期全納ができるかなどを確認しておくこと

また、無駄な重複契約がないことを確認することも重要だ。必要な保険だけを残すことで、保険料を削減できる。

自身の健康状態の確認

まずは現在の健康状態を確認しよう。そのうえで、将来必要になるであろう保障内容を検討すること。また、加入している保険が、現代の医療技術に対応しているかも確認しておくとよい。

老後の収入と支出を見通す

退職後の収入と生活費を予測し、家計収支を計算しておこう。公的年金の受給見込み額、私的年金、預貯金や退職金などを合算し、その資金において生涯にわたって生活費が捻出できるかを計算すると良い。

保険料見直しの方法

目的方法詳細
保障を増やす・範囲を広げる追加契約現在の契約に、別の新しい保険を追加契約する方法。
保障を充実させることができる。
特約の中途付加現在の契約に、定期保険特約や病気やケガを保障する特約を付加し、死亡保障を増額する方法
転換現在の契約を「下取り」に出して、新たな保険を契約する方法。
元の契約は消滅する。
保険の種類を変える
保障を減らす保険金の減額主契約や特約の保障額を減らす方法。
解約返戻金が受け取れる場合もある。
特約の解約主契約や特約を解約する方法。
解約返戻金が受け取れる場合もある。

保険の見直しに際しては、保険会社の担当者やファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談するのも良い。多くの保険会社や金融機関では、無料の保険相談を提供している。

50代の保険相談はIFAに

50代の保険相談はIFAに 資産運用ナビコラム

50代が保険を検討する際は、保険料を節約しつつ、十分な保障を確保することが重要だ。

保険選びや見直しに不安を感じたら、専門家への相談を検討して欲しい。ここでは、特にIFAについてその役割やメリットを解説する。

50代の保険選びにおけるIFAの役割

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、金融業界に精通し、独立した立場で保険商品や資産形成のアドバイスをする専門家である。

現在の財務状況や、ライフプランを詳細にヒアリングして、それぞれの顧客に最適な保険商品を提案する。

IFAが50代の保険選びをバックアップ

50代は、第二の人生を踏み出す、あるいは踏み出す前の重要な時期である。50歳という節目にはぜひ、必要な保障を見直すとともに、将来に向けた資産形成を盤石なものにしていただきたい。

IFAは、保険だけでなく、顧客にとって本当に必要な財務アドバイスを提供できる。将来の夢や目標についてじっくりと話してほしい。

相性の良いIFAと出会う方法

長く付き合える、相性の良い資産アドバイザーに出会うのも、保険選びと同様に難しいものだ。どうやって探したら良いかと悩んでいる人は、投資家とIFAをつなぐマッチングサイト「資産運用ナビ」を利用して欲しい。

わずか60秒で、あなたと相性ぴったりなIFA候補を紹介する。

50代の資産形成はIFAにお任せ

50代の資産形成はIFAにお任せ 資産運用ナビコラム

本記事では、50代に向けて、生命保険に関する基礎知識について解説した。

ライフステージに応じた生命保険選びには、専門的な知識が求められる。IFAの助言を活かして、費用を抑えて必要な保障を確保していただきたい。

IFAは保険のみならず、資産形成全般においても、あなたの良きパートナーとなれる。

また、IFAの検索には「資産運用ナビ」などのプラットフォームを活用し、自身にあったアドバイザーを効率よく探すようにしよう。

現在、以下のボタンから無料相談に申し込むことが可能だ。プロとともに適切な資産形成を始めて欲しい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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