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アクティブファンドの正しい選び方とは?運用のポイントも解説

この記事で解決できるお悩み
  • アクティブファンドの選び方のコツが知りたい
  • アクティブファンド投資を成功させたい
  • インデックスファンドとの選び方の違いを理解したい

資産形成を始める際、投資信託を利用するという方も多いだろう。

投資信託のなかでも「アクティブファンド」は高いリターンを狙えるため、効率的な資産形成を目指す方におすすめだ。

本記事では、おすすめのアクティブファンドの基本的な特徴やインデックスファンドとの違い、商品選びのポイントなどを解説していく。

損しないためのポイントやおすすめの相談先「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」についても紹介するので、ぜひ資産形成に本記事を役立ててほしい。

目次

アクティブファンドの選び方の前に!知っておくべき基礎知識

資産形成を行う手段のひとつとして「アクティブファンド」を視野に入れている方も多いだろう。

運用に活用するのであれば特性の理解が重要だ。

ここでは、アクティブファンドの概要やメリット・デメリット、インデックスファンドとの違いについて解説していく。

アクティブファンドの概要

アクティブファンドは投資信託の一種であり、専門家に資金を預けて運用を代行してもらって運用成果を受け取る仕組みの投資商品だ。

自分で株式や債券などの銘柄を選んだり、売買タイミングを見極めたりする必要がなく、手間や時間をかけずに運用できる。

アクティブファンドは、ファンドマネージャーと呼ばれる運用担当者が投資判断を行っている。

個別の企業調査やマーケットの分析などを通じて銘柄を決定し、資産配分などを変更していくことが特徴だ。

また、アクティブファンドは日経平均株価やTOPIXなどの市場指数を上回るリターンを目指して運用される。

もちろん必ずしも市場指数を上回るとは限らないが、高いリターンを目標にプロが銘柄の分析・調査などを行っている点も大きな特徴だ。

アクティブファンドの特徴

アクティブファンドを選ぶためには、アクティブファンドを運用するメリット・デメリットも理解しておくべきだろう。

まず、メリットとして以下の2点が挙げられる。

アクティブファンドのメリット
  • 高いリターンを得られる可能性がある
  • テーマごとにさまざまな商品が用意されている

前述の通り、アクティブファンドは市場指数を上回ることを目標に運用されており、高いリターンを得られる可能性がある。

成長性が高い銘柄や割安な銘柄への投資で市場平均を大きく上回る利益を得られるチャンスがある点が大きなメリットだ。

また、アクティブファンドはあらかじめ決められた運用方針に基づいて運用されており、それぞれの商品でさまざまなテーマが設けられている。

テクノロジー関連の株式のみで運用されていたり、配当利回りが高い企業の株式で構成されていたりするため、自分の運用ニーズに合わせて商品を選択できる。

一方、以下のようなデメリットに注意が必要だ。

  • 運用コストが高い
  • 指数を下回る可能性がある

アクティブファンドは専門家による銘柄調査や分析が必要となるため、コストが高くなりやすい。

信託報酬などのコストとリターンのバランスを考慮して運用を行うことが大切だ。

また、運用のプロであっても市場指数以上のリターンを継続できるとは限らない。

場合によっては市場の平均を下回るリターンとなる可能性がある点に注意が必要だ。

アクティブファンドの適性とは

投資信託には「インデックスファンド」という種類も存在する。

日経平均株価などのマーケットの動きを表す指数に連動する成果を目標に運用されるファンドだ。

指数との連動を目指すため、組み入れ銘柄は指数の構成銘柄と同一となる。

調査や分析の手間がかからない分、信託報酬などのコストが低い点がアクティブファンドとの相違点だ。

特に、近年は各運用会社が低コストなインデックスファンドを提供しており、価格競争によって手数料引き下げが続いている。

「低コストで市場の平均リターンを享受したい」という場合はインデックスファンドが向いているだろう。

一方、ファンドの運用方針に共感していたり、リスクを取って高いリターンを狙いたいと考えていたりする場合はアクティブファンドを利用すると良い。

アクティブファンドの選び方

アクティブファンドにはさまざまな商品があり、どのファンドを選択すれば良いか悩んでいる方も多いだろう。

ここでは、商品選択の基準を3つ紹介する。

アクティブファンドの運用方針から選ぶ

まず、ファンドの運用方針から商品を選択するという考え方がある。

各ファンドの運用方針を照らし合わせ、自分の運用スタイルとマッチするものを選択すると良いだろう。

例えば、本来の企業価値に対して株価が割安な銘柄に投資を行う「バリュー型」のファンドもあれば、今後の成長性を考慮して投資を行う「グロース型」のファンドもある。

各商品で投資アプローチが異なっているため、運用方針をチェックしておくことが大切だ。

また、特定のテーマに特化した銘柄を選定するファンドも多い。

半導体関連の企業に投資を行ったり、ESGへの取り組みが高い評価を得ている企業に投資を行ったりと、さまざまなテーマのファンドが提供されている。

各ファンドの運用方針を比較し、自分に合った商品を選択すると良いだろう。

アクティブファンドの運用実績から選ぶ

大切な資金を預ける以上、ファンドの運用パフォーマンスの実績をチェックすることも重要だ。

過去の運用実績を比較し、運用担当者の手腕を確認しておくと良いだろう。

特に、アクティブファンドは「市場指数を上回っているかどうか」が大事なポイントとなる。

継続的に指数を上回るパフォーマンスになっていなければ、コストが割高なアクティブファンドを選ぶ必要がないためだ。

投資信託は「月次レポート」や「運用報告書」などの形で過去の運用実績を公表している。

インターネットから簡単に情報にアクセスできるので、運用実績も比較しておこう。

アクティブファンドの運用コストから選ぶ

運用コストの比較もファンド選びにおいては重要だ。

特に、運用期間中に引かれ続ける「信託報酬」は重要な比較項目となる。

インデックスファンドの場合、信託報酬は低めに設定されており、0.1%〜0.3%程度の商品が多い。

一方、アクティブファンドは1%以上のものが多く、場合によっては2%以上の商品も存在する。

もちろん、手数料が高くてもそれを上回る運用パフォーマンスを発揮できていれば問題ない。

コストとパフォーマンスを見比べ、高い手数料を支払うだけの運用成果を期待できるかどうかをもとに商品を選定しよう。

選び方を習得したら!アクティブファンドの運用のポイント

アクティブファンドは比較的リスクが大きく、手数料も高いことから運用に失敗してしまう可能性もある。

そのため、「どのアクティブファンドを選ぶか」だけではなく、「どのようにアクティブファンドを運用するか」も非常に重要なポイントとなる。

そこでここでは、アクティブファンドで損しないためのリスク管理のポイントを紹介していく。

長期投資による時間分散の実行

リスク管理の最大のポイントとして「長期投資による時間分散」が挙げられる。

なるべく運用期間を長く設定し、時間分散によるリスク低減を図ろう。

アクティブファンドは短期的に大きな価格変動を起こす場合があり、年間で数十%以上の損益が発生する可能性がある。

短期投資をしてしまうと、マイナスに大きく振れたときに多大な損失を抱えてしまう。

しかし、長期投資をしていれば短期間での値動きも平均化されていき、年率ベースで安定したリターンに収束する可能性が高くなっていく。

大きな損失を回避するためにも、長期投資による時間分散でリスクを抑えた運用を実践しよう。

バランスの取れたポートフォリオの構築

投資先を分散させてバランスが取れたポートフォリオを構築することも重要だ。

ポートフォリオとは、どの資産にどのくらいの比率で投資を行うかという資産配分のことを指す。

例えば、ポートフォリオにおける資産の比率が株式に集中した場合、株式市場全体が下落傾向にあるときに資産が一気に減少してしまう。

しかし債券や不動産も組み入れたバランスの良いポートフォリオになっていれば、株式が下落してもその他の資産でリターンを得られる可能性がある。

債券や不動産(REIT)についても積極的なリターンを追求するアクティブファンドは存在している。

ポートフォリオの内容を多様化させ、バランス良くさまざまな資産に分散投資することでリスクを管理しよう。

運用実績の定期的な確認

市場平均を上回るパフォーマンスを期待して高い手数料を支払っているため、その手数料に見合った成果を出せているのかという点を確認しておく必要がある。

定期的に運用状況・成果をチェックし、必要に応じて違うファンドに乗り換えることを検討しよう。

アクティブファンドで重要となるのは「リターンが出ているか」という点よりも「市場平均を上回るリターンとなっているか」という点だ。

市場指数と比較し、どの程度プラスになっているのかが評価ポイントとなる。

例えば、ファンドが年率5%のリターンとなっていても、市場平均が10%のリターンであればアクティブファンドに投資をする意味はない。

反対にファンドが5%のマイナスとなっていても、市場平均が10%のマイナスであれば市場平均を上回っているという点で高く評価できる。

もちろん一時的に市場平均を下回ったからといってすぐに解約する必要はない。

しかし、しばらくの間市場平均に劣るリターンを続けているようであれば、違うファンドへの乗り換えを検討した方が良いだろう。

アクティブファンドの選び方と運用の相談は誰にするべき?

ここまでアクティブファンドの説明をしてきたが、豊富な選択肢から商品を選んだり、リスク管理をしたりすることは簡単ではないことが分かるだろう。

運用で高い成果を上げたいのであれば、専門家への相談を推奨する。

ここでは、専門家に相談する重要性やおすすめの相談先「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」の役割について解説していく。

専門家に相談する重要性

すでに紹介した通り、アクティブファンドはテーマごとにさまざまな商品が提供されており、自分に合うものを選ぶことが難しい。

その上、手数料を支払うだけのパフォーマンスを発揮できる商品を選ぶとなると、投資初心者の方には非常にハードルが高いと言えるだろう。

資産運用の専門家はあらゆる投資商品に精通しており、適切なアクティブファンドの情報を提供できる。

ポートフォリオの資産バランスを考慮した最適な商品の組み合わせを提案してもらえるため、自分に合った投資戦略で運用を始めることが可能だ。

アクティブファンドは比較的リスクが大きく手数料も高いため、商品選びに失敗したときのダメージが大きくなってしまう。

専門家による投資助言を活用し、ベストな商品を選択しよう。

IFAの役割とメリット

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)は、金融機関に所属しない独立した立場で資産運用のサポートを行う専門家だ。

投資プランの作成や具体的な商品の提案・仲介を行い、顧客の資産を増やすことを役割として担っている。

IFAは金融機関から独立しているため、中立な目線から顧客の利益を追求できるという特徴がある。

銀行や証券会社の場合は自社の利益を優先せざるを得ない場面が出てくるが、IFAは自社で商品を扱っているわけではないため顧客目線に寄り添ったサポートを行えるのだ。

特にアクティブファンドの場合は手数料が高いため、金融機関で相談をすると「金融機関側が儲かる商品」を提案されてしまう恐れがある。

コストパフォーマンスが高い商品を選びたいのであれば、IFAへの相談が最適だ。

また、IFAには原則として転勤制度がないため、同じ担当者が長期的にサポートしてくれる点も魅力である。

アクティブファンドの運用状況を定期的にチェックし、状況に応じて解約や乗り換えの提案をしてもらえる。

長期的な信頼関係のなかで寄り添ったサポートを受けられることが特徴だ。

「アクティブファンドで運用をしたい」「相談先を探している」という方は、IFAへの相談を検討してみよう。

「資産運用ナビ」の利用方法

「資産運用ナビ」では、あなたに最適なIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

資産状況や運用目的にマッチしたアドバイザーを紹介しているため、安心して相談できるだろう。

サービスの利用は、フォームに希望の相談内容や面談方法、現在の資産状況などを入力するだけで良い。

IFAを知り尽くした「資産運用ナビ」があなたに最適なアドバイザーを紹介するため、気になるアドバイザーを選択して面談を申し込もう。

面談前にはアドバイザーのプロフィールをチェックでき、経歴や得意分野などを事前に把握した上で面談を申し込める。

自分の希望に合ったアドバイザーと相談できるため、安心して資産運用を始めることが可能だ。

もちろんIFAの相談は全国47都道府県どこでも可能で、WEB・対面での面談の両方に対応している。

IFAの紹介料・相談費用も無料となっており、気軽に専門家に運用相談できる。

信頼できるIFAに相談したい方は、ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用してみてはいかがだろうか。

アクティブファンドはIFAと相談しながら慎重に選ぼう

本記事では、アクティブファンドの特徴やインデックスファンドとの違い、選び方のポイントなどを解説してきた。

比較的リスクが大きいアクティブファンドの運用時には、長期投資によるリスク管理や適切なポートフォリオの構築、定期的な運用実績の確認が重要となる。

また、資産運用において疑問や不安がある場合は専門家からアドバイスを受けることをおすすめする。

特に、IFAはあなたにとってベストな提案を長期にわたって提供してくれるパートナーとなるだろう。

「資産運用ナビ」では、あなたに最適なIFAを無料で紹介するサービスを提供している。

ぜひこの機会に「資産運用ナビ」を利用し、信頼できるパートナーを探してみてはいかがだろうか。

アクティブファンドの選び方に関するQ&A

アクティブファンドの信託報酬や手数料の平均はどれくらいですか?

アクティブファンドの信託報酬は年率1%以上のものが多く、場合によって2%を超える商品もある。

信託報酬は日割り計算され、毎日ファンドの信託財産から引かれていく。

加えて2〜3%程度の販売手数料も発生する。

アクティブファンドを選ぶときにもっとも重要なポイントは何ですか?

市場平均リターンを上回ってきた実績があるかどうかのチェックが重要となる。

コストを踏まえてもインデックスファンドより高いリターンを得られる商品であれば、購入を検討して良いだろう。

アクティブファンド投資を成功させる秘訣はありますか?

長期投資による時間分散やバランスの取れたポートフォリオ構築により、リスクを管理することが重要となる。

また、定期的に運用状況をチェックし、市場指数を上回る運用成果となっているかどうか確認しておこう。

しばらくの間、市場平均リターンに劣るパフォーマンスとなっている場合は乗り換えや解約を検討すると良い。

アクティブファンドの選定において、運用実績はどのくらいの期間を参照するべきですか?

アクティブファンドの評価をする際は最低3年、理想としては5年程度の運用実績があることが望ましいと考えられている。

これは、市場環境が不安定なときほど運用力が試されるため、このくらいの期間でファンドの実績を見ないと、本当の実力が見えにくいからだ。

景気と市場の変動にはサイクルがあり、一定周期で好不況を繰り返すほか、いわゆる「バブル」や「大暴落」などもたびたび起こる。

こうした一連のサイクルを経て、そのアクティブファンドがどのような投資判断を行い、結果として運用成績にどう反映されているかを、冷静に判断する必要があるからだ。

アクティブファンドを選ぶ際、ファンドマネージャーの経歴や資格はどの程度重視するべきですか?

ファンドマネージャーは「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」は必須の資格といわれているが、それ以外は経歴や資格よりも実績が評価される仕事のため、あまり重要ではない。

それよりも金融・経済に関する深く広い知識と顧客の資金を預かることに対する責任感や、損失を出しても耐えられるようなメンタルの耐性が求められる。

資格より実際にそのファンドマネージャーが運用指図したファンドの実績を重要視するべきだ。

アクティブファンドの運用報告書で特に確認するべき項目は何ですか?

アクティブファンドの運用報告書で見るべきポイントは、まず第一に「基準価格が目標とする指数を上回って推移しているか?」だ。

他にも、「純資産総額の推移で投資家からの資金流入が続いているか?」「直近から一定期間(1か月・3か月・6か月・1年・3年)の運用パフォーマンスでも上回っているか?」などをチェックしておこう。

他に見るべき内容としては、「組入上位銘柄」、「運用状況と今後の運用方針の報告」があげられる。

アクティブファンドを保有した場合は、月次レポートの「運用実績」を継続的に確認するようにしてほしい。

執筆者

2019年に野村證券出身のメンバーで創業。資産運用の相談サイト「資産運用マッチング」を運営。「投資家が主語となる金融の世界を作る」をビジョンに掲げている。

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