- SMBC日興証券のサービスにどのような特徴があるのか知りたい
- SMBC日興証券の評判が知りたい
- 運用相談をどこにするべきかわからない
SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループ傘下の証券会社だ。
100円から株を購入できる「日興フロッギー」、自動で投資信託の積立ができる「投信つみたてプラン」など、初心者でも利用しやすいサービスを多数提供している。
本記事では、SMBC日興証券の利用者からの評判をもとに、メリット・デメリットを詳しく分析していく。
どのような投資家に向いているかも解説しているため、SMBC日興証券に興味のある方はぜひ参考にしてしただきたい。
また、SMBC日興証券のような対面証券の評判とその特徴についてはこちらにまとめてあるのでぜひ見てほしい。
SMBC日興証券の総合評価

まずは、弊社がSMBC日興証券で取引をする投資家を対象に実施したアンケートをもとにしたSMBC日興証券の総合評価から確認しよう。
※各項目の指標
口座開設:手続きやキャンペーンの内容など
取引手数料:妥当だと感じるか
取扱商品:種類や充実度
取引のしやすさ:取引ツールや分析ツールの利便性など
提供される情報:情報提供はタイムリーか、情報量は充実しているかなど
サポート体制:担当者のクオリティや問い合わせ窓口の対応など
特典・サービス:ポイント投資・銀行やクレジットカードとの連携など
項目 | 詳細 |
総合評価 | 3.14 |
口座開設 | 3.19 |
取引手数料 | 2.95 |
取扱商品 | 3.26 |
取引のしやすさ | 3.15 |
提供される情報 | 3.16 |
サポート体制 | 3.18 |
特典・サービス | 3.06 |
SMBC日興証券の良い評判と口コミ

SMBC日興証券を利用している人に独自のアンケートを行った結果、多くの前向きな声が寄せられている。
主な評判とSMBC日興証券の特徴は以下のとおりだ。
運営体制や仕組みが充実している

SMBC日興証券はネット証券としても優秀です。 対面取引としても大手なので安心というメリットがあると思います。



テオプラスの手続きをする時に、外債取引の手続きが必要だったので、電話で問い合わせたところ、その電話ですぐに手続きが完了した。対応も素晴らしく、サポート体制は万全だと思った。



資産に応じてIPOの当選確率が上がる制度が最近始まった。株は少しずつ買い増ししているが、当選確率が上がると思うと楽しみになった。
SMBC日興証券の口コミを見ていくと、運営体制や取引の仕組みへの高い評価が目立つ。
その背景には、信頼を積み重ねた長年の運営と、ユーザー視点に立ったサービスの充実がある。
大手証券としての100年以上続く堅実な経営と、セキュリティ面の安全性が利用者の安心感につながっているようだ。
また、問い合わせへの対応が迅速かつ的確で、手続きのストレスが軽減される点が評価されていた。
他にも、AIを活用した資産運用「THEO+docomo」が利用でき、注目を集めている。
「THEO+docomo」には、dポイントが貯まる仕組みがあり、資産運用とポイントによる二重の収益が見込め大変魅力的だ。
IPO(新規公開株)投資をサポートする仕組みも見逃せない。
SMBC日興証券では、資産が多いほどIPOの当選確率が上がる制度が導入されている。
投資を始めたばかりの人にも、資産を増やす楽しみを提供しているのだ。
投資取引の柔軟性が高い



初心者なので分からないことだらけでしたが、申し込み書類にもたくさん資料をつけてくれ、とてもわかりやすかったです。



日興フロッギーはニュースやコラムを読みながら気になった株をそのコラム上から購入できてしまうので勉強にもなり、またたいへん便利です。



単元未満株だけでなく、金額を設定して好きな銘柄を購入できるため、高額で手が届かない銘柄にも手を出しやすい。IPOの取り扱い銘柄も多い。
投資初心者から経験者まで、誰もが使いやすい取引環境が整っているという指摘も多かった。
特に高く評価されているのは、初心者に配慮した申し込み手順や分かりやすい取引システムだ。
口座開設時には、詳しい説明資料が添付され、手続きの流れが解説されている。
また、三井住友銀行との連携により、銀行口座との資金移動もスムーズに行える。
特に注目すべきは、日興フロッギーというサービスの利便性だ。
日興フロッギーは投資関連のニュースやコラムが掲載された情報サイトで、記事を読みながら、関連する銘柄をその場で購入ができる。
情報収集から投資判断、実際の取引までを一貫して行え、多くの利用者から好評を得ている。
さらに、単元未満株の取り扱いや、金額を指定した投資が可能で、1,000円から株式投資を始められる。
高額銘柄への投資も少額から可能で、投資初心者でも少しずつ投資の幅を広げていける。
IPOやNISA商品に強みがある



IPOの取り扱いが多いのでよく申し込みします。競争率が高いのですが年に2,3銘柄は当選しています。



玄人を満足させるような幅広い投資におけるラインナップを用意していると思います。



新NISAの積み立て枠のファンド数が非常に多く、取引の戦略の幅が広がり面白みが感じられます。
投資商品の豊富さと、質の高さも多くの投資家から好評だ。
特に、IPO市場での強みやNISA対象商品の充実度が高く評価されていた。
SMBC日興証券は、IPO分野で引き受けの中心となる主幹事を務めることが多く、2024年は新規上場企業の約3割で主幹事を務めた。
年間取扱件数は証券業界でもトップクラスを誇り、投資家に質の高いIPO株を獲得できる機会を提供しているのだ。
また、資産残高に応じて当選確率が上がる仕組みを導入し、取引を増やすほどIPO投資のチャンスを得られる。
IPO以外にも取扱商品は、国内株式、外国株式、投資信託、債券など、幅広い分野をカバーしている。
中でも、THEO+docomoによるAI運用や、dポイントと連動した投資サービスなど、独自の商品展開で他社との差別化を図っている点も見逃せない。
米国株式の取扱銘柄数は2,000本以上に及び、グローバル投資を志向する投資家のニーズにも応えている。
NISA対象の銘柄については、一般NISAで約2,000本、つみたてNISAで約300本の投資信託を取り扱っている。
新NISA制度への対応も万全で、成長投資枠、安定運用枠それぞれに豊富な商品を用意し、投資家の多様な投資戦略に対応できる。
- 参考:庶民のIPO「SMBC日興証券の主幹事IPO(2024年)」
担当者の質が高い



20年を超える長期取引中で、私の投資傾向や過去の損益などは担当者から担当者に引き継がれている。投資講座の案内や月次レポートなど急がないものはメールで、至急の案件はいつでも電話で、という約束を守ってくれる。私にとってかなり有利な情報ばかりなので「わかっているな」と思う。



担当者さんの対応が的確で安心感があり利用するにあたり大きな所です。
SMBC日興証券の担当者は、高度な専門知識と豊富な経験を持つプロフェッショナルとして評価が高い。
担当するアドバイザーは証券外務員資格だけではなく、貯蓄・投資等のプランの相談や提案を担うFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を保有している。
さらに、投資信託や債券といった商品ごとのスペシャリスト資格の取得も推進しており、専門性の高い投資アドバイスを提供できる体制を整えている。
顧客対応の経験も豊富で、多くの担当者が豊富なポートフォリオ作成実績を持つ。
実務で培った経験を活かし、市場動向や経済情報を踏まえた的確なアドバイスを提供しているのだ。
担当者間の引き継ぎも徹底しており、顧客の投資履歴や方針を正確に共有することで、一貫性のある長期的なサポートを実現している。
また、アドバイザーの育成にも力を入れ、商品知識やコンプライアンスに関する定期研修に加え、実践的なロールプレイング研修も実施中だ。
こうした包括的な研修体制により、質の高いサービスを継続的に提供している。
情報が豊富で洗練されている



情報量の豊富さでは群を抜いており、独自のアナリストによる質の高いレポートや分析情報が豊富でとても満足できます。



市場動向や経済の分析レポートが非常に充実しており、タイムリーな情報を受け取れるため、投資判断に役立っています。また、専門的な内容もわかりやすく整理されている点が助かります。



日本国内のニュースだけでなく世界のニュースを速報でチェックできます。
高品質な投資情報の提供体制が整っているという声も多く寄せられた。
特に、独自の分析力や情報の鮮度の高さ、分かりやすい情報提供の仕組みが高く評価されている。
SMBC日興証券では、業界別のアナリストチームが業種ごとの動向を深く分析し、注目銘柄のレポートを作成している。
特に注目すべきは、CIO(Chief Investment Office)という資産運用に関する情報提供に特化したチームの存在だ。
CIOは、多角的な情報収集を行い市場環境の変化をいち早く捉えた投資戦略を提案する専門集団である。
社内外の調査部門との連携に加え、グループ会社のリサーチ機能も活用し高度な分析を行う。
さらに、外部の資産運用会社や有識者をアドバイザーとして招き、市場分析を行っている点も注目すべきだ。
あらゆる知見を集めた上で定期的なディスカッションを通じて精査され、質の高い投資情報として提供をしている。
CIO以外にも、国内外の市場動向をリアルタイムで捉える情報配信システムも整備されている。
専門的な分析内容を、初心者にも理解しやすい形に整理して提供することで、幅広い投資家のニーズに応えている。るのもメリットだ。
SMBC日興証券の悪い評判と口コミ


良い口コミがある一方で、改善を希望する声もある。
悪い評判についても見ておこう。
オンライン取引が複雑で手間がかかる



米国株は電話注文のみでオンライン取引に対応していない。不便なのでオンライン取引に対応してほしい。



オンライン取引ツールの操作性が他社と比べてやや複雑に感じます。特に、注文画面やポートフォリオ管理のレイアウトをもっと直感的で使いやすいデザインに改善してほしいです。
SMBC日興証券の取引システムに関して、操作の複雑さや利便性の低さを指摘する声が多く挙がっていた。
特に、米国株取引におけるオンライン対応の遅れが大きな課題として挙げられている。
具体的な問題点として、まず米国株取引がパソコンや電話注文のみという点が挙げられる。
スマホアプリでの証券取引が一般的となっている昨今において、パソコンや電話による注文は時間的な制約や手続きの手間などから、投資家の利便性を大きく損ねているようだ。
また、FX専用スマートフォンアプリが未整備である点も、現代の投資家のニーズに合っておらず改善を求める回答があった。
外出先でのFX取引や相場確認において、パソコンを必要とするのは大きな不便を強いているといえるだろう。
さらに、有料の取引システム「パワートレーダー」(月額3,300円)についても、他社の無料取引ツールと比較して優位性が見いだせないという評価がある。
基本的な取引機能やチャート分析ツールは、他の証券会社で無料提供しているサービスでも十分カバーできるとの意見もあった。
取引手数料が高い



取引手数料0円や100円未満から取り扱う証券会社があるにも関わらず、日興証券は手数料が高過ぎると感じます。



SMBC日興証券に最も改善してほしい点は、やはり、手数料体系の見直しです。特に、少額投資家向けのプランや、手数料無料の銘柄を増やすことで、より多くの人が気軽に投資を始められるような環境づくりに力を入れてほしいと考えています。



ダイレクトコースの売買手数料は3大証券の中では割安な方ではあるものの、約定金額が低いほど手数料の割合が高いため、少額投資や少額取引がメインの人にはネック。
SMBC日興証券の取引手数料について、特に少額投資家から割高であるとの回答が寄せられた。
ネット証券が手数料の引き下げや無料化を進める中、従来型の手数料体系を維持していることへの不満が目立つ。
具体的には、100万円までの国内株式取引では、多くのネット証券が手数料0円を展開している一方、SMBC日興証券では880円の手数料が発生する。
この差額は、特に少額での取引を頻繁に行う投資家にとって、運用収益を圧迫する要因となっている。
一方で、信用取引に関しては、ダイレクトコースで口座開設をすると売買手数料が完全無料となることから、一定の優位性を持っている。
しかし、手数料無料は信用取引に限定されており、現物株式の取引においては依然として割高な手数料体系が続いている。
SMBC日興証券の手数料は、特に投資初心者や小口投資家の参入障壁となっているのが現状だ。
取扱商品が物足りない



ETFの種類が少ない。おすすめ記事に書いてあるETFが買えない場合がある。



お金持ちで長期保有タイプ専用の証券会社といった感じ。少ない資金で細かいトレードをするには、まったく使えないシステムです。特にデイトレードをする場合には不便すぎます。
取扱商品について、商品ラインナップの少なさを指摘する声もあった。
特にETFや投資信託の品揃えが限定的で、投資の選択肢が制限されているとの不満が目立った。
2025年1月時点での取扱い状況を見ると、SMBC日興証券の投資信託は1,042本だ。大手総合証券の中では比較的多い数字である。
しかし、ネット証券会社では2,000本を超える銘柄数を誇るところもあり、証券業界全体で見比べると見劣りする水準である。
また、投資記事である日興フロッギーから直接購入できるETFは169本だ。
積極運用を好む投資家や少額投資家にとって、商品の少なさは大きな課題となっている。
デイトレードを行う投資家からも、取引手法に合わせた商品選択の幅が狭く、効果的な投資戦略が実行しづらいという指摘がある。
また、ETFについては、注目銘柄が取り扱われていないケースもあり、投資機会の損失につながっているようだ。
- 参考:SMBC日興証券「投資信託ファンド検索」日興フロッギー「【保存版】日興フロッギーで買えるETF」
キャンペーンや情報提供の機会が少ない



サービス面についての不満は特にありませんが、キャンペーンや特典などの還元策がやや乏しい。



キャンペーンなどの情報がほとんどなく、何かのついでだとかそういったことで利用する気があまり起きない。



市場や投資商品に関する情報提供が充実しているものの、もっと深掘りした分析や、投資家向けの具体的なアドバイスを提供してもらえると、さらに助かります。特に初心者向けの教育コンテンツや市場動向を予測するためのレポートが増えると、投資判断がしやすくなると感じます。
SMBC日興証券のキャンペーンや情報提供サービスについて、利用者からは物足りないという声も挙がっている。
特に、小口投資家向けの特典や、初心者向けの情報提供の充実を求める意見が多かった。
他社では、口座開設時の現金プレゼントや、取引量に関わらず利用できるポイント還元サービスなど、幅広い投資家層を対象としたキャンペーンを展開している。
しかし、SMBC日興証券の還元サービスは限定的で、多くは取引量の多い投資家を対象とし、少額投資家は恩恵を受けづらい傾向にある。
情報提供面では、基本的な市場情報や投資商品に関する情報は整っているものの、投資初心者向けのコンテンツや、具体的な投資判断に直結する分析レポートが不足している。
特にダイレクトコースの利用者は、担当者によるサポートがないため、自力での情報収集と分析が必要である。
より幅広い投資家層のニーズに応えるには、情報提供体制の整備が必要だ。
担当者の質にばらつきがある



窓口対応が若干いまいちに感じますのでその時の人にもよりますが、良い対応を期待します。



具体的なアドバイスや、有益な提案ができるスタッフが不足していると感じてしまうことが、特に電話問い合わせの際に多い。



ニーズにあった商品をもっと頻繁に提案してきて欲しい。こちらでは把握していない商品も教えてもらえると資産管理、運用がもっとしやすくなると思う。
対面サービスについて、担当者による対応品質のばらつきを指摘する回答もあった。
投資相談や商品提案において、顧客のニーズを適切に理解し対応できる担当者が十分でないとの声がある。
SMBC日興証券が実施した2023年度下期の顧客満足度調査では、76%の顧客から「満足」との回答を得ているものの、12%が「不満」を示している。
この数字は、対応サービスの質に一定の課題があることを表していると言えるだろう。
具体的な問題点として、電話での問い合わせ時のやりとりの質が挙げられる。
利用者からは、具体的な投資アドバイスや商品案内が不十分との声が寄せられており、専門的な知識を要する相談への提案力に課題があるようだ。
また、担当者による情報提供の頻度や内容についても改善を求める声がある。
顧客の投資目的や運用方針に合致した商品提案が少ない、新商品や投資機会の情報提供が不足しているなど、プロ視点の積極的なサービス提供を望む意見が多く寄せられた。
- 参考:SMBC日興証券「お客さまからの評価について」
特徴と評判から見たSMBC日興証券が向いている投資家とは


ここからは、冒頭に紹介したSMBC日興証券の総合評価について、取引手数料や情報提供、サポート体制などの項目ごとに解説していく。
そのうえで、SMBC日興証券を使うべき人、向いていない人を整理する。証券会社選びの参考にしてほしい。
SMBC日興証券の項目別評価
アンケートでは、SMBC日興証券の以下の各項目について5点満点の点数をつけてもらった。
どの項目もほぼ3点台となり、全体的にバランスの取れた評価となった。
SMBC日興証券は、大手証券会社としての安定した運営体制を築きながらサービス展開をしており、多くの利用者がおおむね好意的に捉えているようだ。
最も高評価だったのは、取扱商品の3.26点で、IPOをはじめとした商品の幅広さを評価する声が目立った。
投資初心者から熟練者まで、幅広い投資家層にとって選びやすい商品が取り揃えられているのは、大きな強みといえる。
続いて、口座開設・取引のしやすさ・情報提供・サポート体制については同じ3.2点の評価で並んだ。
スムーズな取引や商品売買の利便性は、大手ならではの確固たる基盤があってこそ実現できるものだ。
情報提供やサポート体制についても伝統的な対面証券の強みを活かした丁寧なサポートが利用者のニーズに合致している。
最も評価が低かったのは、取引手数料についての項目で3.0点となった。
近年、ネット証券各社が手数料無料化を進める中で、相対的に評価が低くなったと考えられる。
ただし、手数料は情報提供やサービスの質を担保するものでもある。
SMBC日興証券を選ぶにあたっては、手数料の高低だけでなく、充実した情報提供や丁寧なサポート体制といった総合的な価値を重視するかどうかが、判断の分かれ目となるだろう。
向いている人の特徴
アンケート結果を踏まえて、SMBC日興証券での取り引きが向いている人の特徴をまとめた。
手厚いサポートを求める人
担当制を採用しているため、顧客一人ひとりに対してじっくりと相談に乗る体制が整っている。
投資経験が少ない人や、プロのアドバイスを受けながら進めたい人には適している。
少ない金額で投資をはじめたい人
単元未満株(ミニ株)の取り扱いがあるため、少額から気軽に投資を始めることができる。
また、資産額に応じた優遇やサポートが受けられる仕組みがあるため、投資を継続しながら資産が増える楽しみも味わえる。
まずは小さな額で投資を始めたい初心者にとって、大きな利点となるだろう。
大手の安心感を重視したい人
SMBCグループの一員であるため、しっかりした運営体制や資本力があり、信頼性が高い。
担当者の提案力や専門知識も期待できるため、安心して利用できる環境が整っている。
取引の手軽さも欲しい人
取引形態は個別にアドバイスを受けられる「総合コース」と自分で判断して取引を行う「ダイレクトコース」の2つから選べる。
サポートの必要度によって、柔軟に利用できる。
豊富な情報をもとに判断したい人
専門の情報提供チームやスペシャリストが多く在籍しており、最新かつ多角的な情報を得られる。
投資判断に役立つ質の高い情報が提供されるため、データを重視する投資家に最適だ。
これらの特徴から、サポートや情報の充実、大手ならではの安心感を重視する人には特に向いている証券会社と言える。
向いていない人の特徴
反対に、SMBC日興証券の利用が向いていない人の特徴をまとめると次の通りだ。
少額投資やコストを重視する人
大手証券会社として充実したサポートを提供しているが、その分手数料がネット証券に比べて高めに設定されている。
投資資金が少額の場合、手数料が負担となりやすいため、コストを重視する投資家には不向きといえる。
自分で投資判断を行いたい人
担当者のサポートが充実している反面、ネット証券のように完全に自己完結型で取引を進めたい人にとってはサービス内容が過剰になることがある。
自分のペースで情報収集し、シンプルな操作環境で取引を行いたい人には合わない場合がある。
外国株や多様な金融商品を重視する人
SMBC日興証券の外国株取引は一部の市場に限定されており、取扱商品もネット証券と比較して少ないことがある。
外国株やETF、FXなどの多様な商品を積極的に取引したい人にとっては、選択肢が物足りなく感じられる可能性がある。
取引の頻度が高い人
頻繁に売買を行うデイトレーダーの場合、手数料が高いと取引コストが利益を圧迫する。
短期売買を主体とする投資家は、手数料が安く取引環境が整っているネット証券のほうが適している。
オンライン取引の利便性を重視する人
オンラインツールやアプリの操作性については一定の評価はあるものの、ネット証券の直感的な使いやすさやシンプルさには劣る部分がある。
ネットでの取り引きを重視する人には満足感が得られないことがある。
これらの特徴を踏まえると、コストや取引の自由度、オンライン取引の利便性を最優先する人には他の証券会社がより適している場合がある。
資産運用の相談先にはどんな選択肢がある?


資産運用の相談先は、他にどんなところがあるのだろうか。
この章では、近年の大手証券の傾向を解説し、おすすめの相談先を紹介する。
大手証券の傾向とデメリット
近年の大手証券会社にはいくつかの特徴と、それに伴うデメリットがある。
まず、大手証券は富裕層の資産管理を強化する傾向が強まっている。
高額な資産を持つ顧客への対応に特化することで、効率的に収益を上げようとする戦略によるものだ。
大手証券は売買手数料を主要な収益源としているため、より多額の取引を行う顧客にサービスやサポートが集中する傾向がある。
このため、少額投資を希望する顧客への対応が薄くなる懸念がある。
小額から投資を始めたい初心者は、窓口での相談に行っても提案内容が数千万単位の資産運用や高度な情報提供に偏り、初心者のニーズに合わない可能性が高い。
加えて、コスト削減の一環として、営業店の統廃合や窓口業務の縮小が進んでおり、気軽に相談できる環境が失われつつある。
顧客はオンラインツールを利用することを余儀なくされる場面が増え、対面での相談を重視する人は不便に感じることが多くなるだろう。
また、担当者に課されるノルマの存在もデメリットの一つだ。
ノルマ達成を優先するあまり、顧客の意図に合わない提案が行われることがあり、担当者と顧客との間で行き違いが生じることがある。
必要な商品やサービスの提供を受けにくく、コミュニケーションがスムーズに進まない場合もある。
資産運用を専門家と進めるべき理由
資産運用において最適な相談先を選ぶことは重要だが、万人に共通するベストな選択肢は存在しない。
各個人の資産状況や目標に応じて適切な相談先を見極める必要がある。
ただし、独断で資産運用を始めるのは、負担が大きい。
リスク許容度やポートフォリオを客観的に分析し、最適な構成を組むのは、作業は容易ではないからだ。
さらに、投資商品は多岐にわたり、その中から自分に適したものを選び、効果的に組み合わせる必要がある。
また、投資後も市場や経済、国際情勢などを注視し、適切に対応していかなければならない。
想定以上の、専門知識と労力が求められるのだ。
加えて資産運用で継続的に利益を積み上げるには、自分に合った運用方法を見つけ、それに基づいて適切なアフターフォローを受けることが欠かせない。
特に、市場が不安定なときに的確なアドバイスを受けられる環境があると、長期的な成功につながりやすい。
これらを考えると、大手証券の運用相談にはデメリットもあるものの、資産運用を専門家と進める意義は大きい。
専門家のサポートを受けることで、労力を軽減しつつ、より効果的な運用が可能となる。
では、自分にとって最適な相談先をどう見つけるべきか。
これは自身の投資スタイルや目的に合わせてじっくりと検討する必要がある。
資産運用ナビの活用
将来に向けた資産運用を始めようと考えている方にとって、最初の壁となるのが相談相手選びだ。
特に、多くの選択肢の中から自分に合った専門家を見つけることは、容易ではない。
そこでおすすめしたいのが、資産運用の相談プラットフォーム「資産運用ナビ」だ。
わずか3つの項目である「相談内容」「年齢」「金融資産」を入力するだけで、あなたに最適な運用の専門家を提案する。
提案されたアドバイザーは、経歴や保有資格、得意分野などの詳細なプロフィールを確認できる。
担当者の背景を十分に理解することができ、より適切な判断が叶うだろう。
特に注目したいのは、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とのマッチングが可能な点である。
IFAとは、特定の金融機関に属さず独立した立場で、資産運用のアドバイスを提供する専門家のことを指す。
銀行や証券会社に所属するアドバイザーと異なり、特定の金融商品の販売ノルマに縛られることがないため、顧客の利益を最優先した中立的なアドバイスが可能だ。
「資産運用ナビ」は、アドバイザーの検索や初回相談は完全無料で利用できる。
実際の面談を通じて相性が合うと感じた場合にのみ、正式な依頼へと進められる。
コストを掛けることなく効率よく専門家との相性を確認できることも大きな魅力だ。
資産運用は人生における重要な決断の一つである。
「資産運用ナビ」を活用することで、あなたの資産運用目標の実現をサポートする最適な専門家との出会いが、より確実なものとなる。
信頼できる専門家と出会うツールとして、活用してみてはいかがだろうか。
SMBC日興証券の会社概要


ここまでアンケート調査に基づくSMBC日興証券の評判や口コミについて解説してきた。
ここでは改めて、SMBC日興証券の会社概要やサービス内容、取扱商品の詳細について確認しておこう。
SMBC日興証券の会社概要
SMBC日興証券は、野村證券、大和証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と並ぶ日本の5大証券と呼ばれる大手証券会社だ。
何度も合併や名称変更を繰り返しながら事業を続けており、元を辿ると100年以上の歴史を持つ。
現在は、SMBCグループの一員として、総合証券サービスを幅広く提供している。
100円から株を購入できる「日興フロッギー」や申し込み手数料0円で積立投資を始められる「投信つみたてプラン」など、投資初心者に向けたサービスも充実している証券会社だ。
SMBC日興証券が提供するサービス
SMBC日興証券が提供するサービスをまとめると下記の通りだ。
取扱商品 資産運用サービス | 株式 債券 投資信託 FX 日興ファンドラップ ロボアドバイザー 年金・保険 投信つみたてプラン 証券担保ローン (イージー・コムストックローン) 個人型確定拠出年金(iDeCo) 持株会 |
---|---|
取引方法 | 総合コースダイレクトコース |
入金方法 | 銀行振込 提携ATM インターネット決済 即時入金(バンク&トレード) |
出金方法 | 銀行振込 提携ATM キャッシュカード 預け替え |
SMBC日興証券では、「総合コース」と「ダイレクトコース」の2つの取引コースからどちらかを選んで取引を始める。
総合コースは、支店の担当営業者からのアドバイスや投資情報の提供を受けながら取引できるコースだ。
資産運用のみならず、相続・贈与や事業承継などお金に関するあらゆる相談事を担当者に直接相談できるという特徴がある。
ダイレクトコースは、パソコンやスマートフォンを利用して自分で取引を行うコースだ。
総合コースに比べて取引手数料を抑えやすいというメリットや、さまざまなダイレクトコース限定のサービスを利用できるというメリットがある。
総合コースとダイレクトコースの違いをまとめると下記の通りとなる。
コース | 総合コース | ダイレクトコース | |||
---|---|---|---|---|---|
取扱商品 | オンライントレードおよび支店での取扱商品 | 原則、オンライントレードでの取扱商品 | |||
お取引窓口・ 株式委託手数料(現物) | 支店 | オンライントレード | てれトレ | オンライントレード | てれトレ |
100% | 30%割引 | 約定金額帯ごとの定額 | |||
オペレータ | オペレータ | ||||
15%割引 | 15%割引 | ||||
日興イージートレード 米国株式取引手数料 | 支店 | オンライントレード | てれトレ | オンライントレード | てれトレ |
– | 30%割引 | – | 1注文あたりの売買金額に対して0.495% (税抜0.45%) 最大22米ドル (税抜20米ドル) | – | |
オペレータ | オペレータ | ||||
15%割引 | 15%割引 | ||||
問い合わせや 事務手続き | 日興イージートレード 日興コンタクトセンター 支店担当者 | 日興イージートレード 日興コンタクトセンター | |||
投資相談 | 専任の担当者がつく | 専任の担当者はつかない |
SMBC日興証券の特徴
SMBC日興証券の特徴を確認していこう。
他の証券会社と比較した際の特徴には、下記のようなものがある。
- 100円から株を購入できる「日興フロッギー」
- 手数料0円で始めやすい「投信つみたてプラン」
- 国内屈指のIPO取扱銘柄数
「日興フロッギー」は、100円から金額指定で株式やETF、REITが取引できる投資サービスだ。
dポイントでも株が購入できて、NISA口座も活用できるというメリットがある。
通常、配当をもらえるのは1単元(100株)に達した場合だが、日興フロッギーでは単元未満株数であっても保有株数に応じて配当金がもらえる。
単元株数など基準を満たせば株主優待を得ることも可能だ。
いきなり単元株数分を購入するのはハードルが高いが、コツコツと株式を購入していきたいという方にも適しているだろう。
日興フロッギーのサービス内では、さまざまなテーマごとに2,000本以上の記事が無料で閲覧できる。
記事には関連する銘柄が紹介されていて、気になる会社はそのまま購入手続きを行える。
学びながら気になった企業にすぐに投資できるという新しい投資スタイルを体験できるのも他にはないサービスだ。
SMBC日興証券では、毎月一定の金額を銀行口座や証券口座から引き落として投資信託を自動で購入する「投信つみたてプラン」も提供している。
毎月1,000円から気軽に積立が可能で、取扱本数は約700本となっている。
原則として、申し込み手数料は無料となっているため、コストを気にせずに積立投資を始められるのもメリットだ。
SMBC日興証券の口座を開設するには


SMBC日興証券の口座開設は次の手順で行う。
1.SMBC日興証券の公式ウェブサイトにアクセスし、「口座開設」のページを開く。スマートフォンアプリからも申し込みができる。
2.本人確認書類を用意する。運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード(外国籍の場合)のいずれかが必要。
3.マイナンバー確認書類を準備する。マイナンバーカード、通知カード、マイナンバー記載の住民票などが利用できる。
4.申込フォームに必要事項を入力する。氏名、住所、生年月日、職業、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を申告する。
5.取引に使用する銀行口座情報を登録する。出金先口座として使用するため、本人名義の口座でなければならない。
6.本人確認書類とマイナンバー確認書類の画像をアップロードする。スマートフォンで撮影した写真でも可能。
7.取引パスワードを設定し、利用規約に同意する。
申込内容を最終確認して送信する。
なお口座開設の審査には通常1〜3営業日程度かかる。審査完了後、口座開設完了の通知が届き、取引用のIDとパスワードが発行される。
その後、インターネットでの取引が利用可能だ。
SMBC日興証券の評判を理解して最適な相談先を選ぼう


本記事では利用者へのアンケートを基に、SMBC日興証券のメリット・デメリットを分析した。
SMBC日興証券は、IPOをはじめとする豊富な投資商品を取り扱っており、商品の幅広さが好評だ。
一方で、取引手数料が高いという声も多く、少額投資家にとってはコスト面での負担が課題となる。
また、大手証券全般にいえるデメリットとして、富裕層向けのサービスが充実している一方、これから投資を始める初心者にとっては、相談のハードルが高い点が挙げられる。
さらに、担当者にノルマがあることから、必ずしも顧客の意向に沿った提案が受けられるとは限らない。
そのような中で、資産運用の相談はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を頼るのも選択肢の一つである。
IFAは特定の金融機関に属さないため、中立的な立場で顧客の資産運用をサポートしている。
IFAを探す際には、IFA紹介サービス「資産運用ナビ」の活用がおすすめだ。
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