- 水戸証券のサービスにどのような特徴があるのか知りたい
- 水戸証券の評判が知りたい
- 運用相談をどこにするべきかわからない
関東を中心に店舗を構える水戸証券は、地域密着型の営業に強みを持つ証券会社だ。
営業員による手厚いサポートが期待できる一方で、取引手数料が割高になりやすいなどのデメリットも存在する。
本記事では、水戸証券の会社概要やサービス内容を紹介しつつ、利用者の評判からメリット・デメリットを考察していく。
資産運用をどこに相談したらよいか迷っている方は、ぜひ参考にしていただきたい。
また、水戸証券のような対面証券の評判とその特徴についてはこちらにまとめてあるのでぜひ見てほしい。
水戸証券のサービス内容
まずは、水戸証券の会社概要や提供するサービスを確認していこう。
会社概要
水戸証券は1921年の創業以来、関東周辺を営業エリアとして事業を行ってきた対面証券会社だ。
地域密着型の対面営業に強みを持ち、資産運用のみならず相続や贈与といったお金に関するニーズにも幅広く対応できる。
関東を中心に店舗を構えており、店舗数は25店舗で従業員数は737名となっている。
対面証券の中では、中規模程度の証券会社だと言えるだろう。
水戸証券が提供するサービス
水戸証券が提供するサービス・商品を下記にまとめた。
取扱商品 | 国内株式 外国株式(米国株) 国内債券 REIT・ETF IPO・PO 水戸ファンドラップ 投資信託 個人年金保険 |
---|---|
取引方法 | 水戸マルチチャネルサービス (営業店、カスタマーセンター、インターネットの併用型口座) 水戸ネット (インターネット取引専用口座) |
入金方法 | 振り込み専用口座 ATM(水戸カード) |
出金方法 | 金融機関の口座への振り込み ATM(水戸カード) |
水戸証券では、株式や債券、投資信託など一般的な金融商品を幅広く取り扱っている。
また、水戸ファンドラップや個人年金保険などの商品・サービスも取り扱っており、顧客のさまざまなニーズに応えられそうだ。
水戸証券には、「水戸マルチチャネルサービス」「水戸ネット」の2つの取引方法が存在する。
水戸マルチチャネルサービスは、営業店の担当者によるサポートやカスタマーセンターでのサポート、インターネット取引を併用できる取引方法だ。
同じ水戸マルチチャネルサービスを利用していたとしても、取引方法によって株式委託手数料が異なる。
資産運用の疑問点を担当者と相談しながら取引したい場合は、営業店の担当者と電話または面談で話しながら発注するが、この際は通常の手数料がかかる。
単純な株価の確認や取引方法などの確認など一般的な内容を問い合わせた上で取引したい場合は、電話(マルチコール)を利用すると、営業店を利用するよりも株式委託手数料が20%割引となる。
完全に自分でインターネットから取引を行った場合(マルチネット)は、営業店で取引するのと比べて手数料が40%割引となる。
水戸証券では、入出金に関しては、基本的に金融機関での振り込みとなる。
ただし、水戸カードを持っていれば、ゆうちょ銀行のATMを利用して手数料無料で現金での取引も可能だ。
水戸証券の特徴
水戸証券の特徴的なサービスとして「水戸ファンドラップ」があげられる。
水戸ファンドラップは、顧客一人一人のリスク許容度に応じて、運用から管理まで一貫して資産運用を任せられるサービスだ。
水戸ファンドラップを利用する際は、投資方針やリスク許容度などのヒアリングを受けて、その内容をもとに投資提案書が作成される。
運用計画に問題がなければ投資一任契約を締結して、運用がスタートする。
運用コースは定期的に見直しが可能で、運用実績の報告も都度行われる。
自分で運用を行うのが手間だから誰かに任せたいという方にとっては、魅力的なサービスだと言えるだろう。
水戸ファンドラップの報酬体系は「Aタイプ(固定報酬のみ)」と「Bタイプ(固定報酬・成功報酬併用)」の2種類となる。
どのような運用コースを選択するかによっても報酬率が異なるため、提案書が作成された段階でよくチェックするのが重要だ。
水戸証券では、2022年4月より水戸ファンドラップに資産承継特約を付加した「相続時受取人指定サービス」の提供も開始した。
これは、水戸ファンドラップを契約している本人に万が一のことがあった際に、簡単な手続きで家族に資産を承継できるサービスだ。
水戸証券の評判とは?
続いて、水戸証券の利用者からの口コミや評判をチェックしていこう。
顧客満足度や信頼度について
水戸証券では、新規口座開設者向けのキャンペーンや、LINE公式アカウントでの情報提供、退職金運用サービスなど、顧客が利用しやすいサービスを多数提供している。
新たに投資を始めたいという人にとっても、キャンペーンを利用すればお得に投資を始められるという点で満足度が高いだろう。
また、企業の信頼度という観点では、財務状況の健全さも重要だ。
水戸証券の財務状況については、2024年3月末現在、自己資本規制比率は686.0%、自己資本比率は57.8%となっている。
しっかりとした財務基盤を築いていることから、安心して取引できる会社だと言えるだろう。
良い評判の例
水戸証券の良い評判には、以下のようなものがよく見られた。
- ニーズに合わせて店舗・電話・インターネットと取引方法を使い分けられる
- 担当者が親身になってくれる
- 資産承継や相続についても相談できる
水戸証券では、水戸マルチチャネルサービスと水戸ネットの2つの取引方法を使い分けられる。
「対面で相談したい」「なるべく手数料を抑えたい」といった希望に合わせて取引方法を選べるのは魅力的だ。
また、対面証券会社ならではの良さを活かして、資産運用だけではく資産承継や相続、贈与といったニーズについても対応しているというのは、高齢顧客にとっての安心感につながりそうだ。
悪い評判の例
水戸証券の悪い評判には、以下のような例がある。
- 手数料が割高
- 店舗数が少ない
- 大手証券ほどの充実したサービスを受けられない
水戸証券は、他の証券会社に比べて手数料が割高だという声が散見された。
インターネット取引であれば手数料負担を抑えられるが、それでも大手ネット証券で取引した方が安いという場合も多いだろう。
また、店舗数が25店舗と限られているため、自宅や勤務先近くに店舗がない場合は、対面で相談しにくいという評判も確認できた。
大手証券とネット証券の中間にあるような存在なので、中途半端な印象を受ける人も多いようだ。
水戸証券はどんな投資家に向いているのか
水戸証券の利用者の評判を踏まえて、メリット・デメリットを確認していこう。
どのような投資家に適した証券会社かについても解説していく。
水戸証券のメリット
水戸証券のメリットとしては、以下のようなものが挙げられる。
- 地域密着型で手厚いサポートを受けられる
- 富裕層・高齢者向けのサービスが充実している
- 新規利用者向けのキャンペーンが豊富
水戸証券は、地域密着型の証券会社であるため、地域に即した手厚いサポートを受けられるというメリットがある。
担当者に相談しながら資産運用を進めたい、資産運用だけではなく相続や贈与、保険などについても相談したい、といった方に適した証券会社だ。
また、近年は新規口座開設者や退職金での運用を検討している人向けの現金プレゼントキャンペーンも多数実施しているため、当てはまるものがあればお得に投資を始められるだろう。
水戸証券のデメリット
水戸証券のデメリットとして、対面サポートを利用して取引した場合、手数料が高くなりやすいということがあげられる。
水戸マルチチャネルサービスを利用して営業店で取引した場合、約定代金に応じて下記の手数料がかかる。
約定代金 | 委託手数料(税込) |
---|---|
100万円以下 | 約定金額 × 1.2650%(最低手数料2,750円) |
100万円超300万円以下 | 約定金額 × 0.9350% + 3,300円 |
300万円超500万円以下 | 約定金額 × 0.8800% + 4,950円 |
500万円超1,000万円以下 | 約定金額 × 0.6600% + 15,950円 |
1,000万円超3,000万円以下 | 約定金額 × 0.5500% + 26,950円 |
3,000万円超5,000万円以下 | 約定金額 × 0.3300% + 92,950円 |
5,000万円超 | 257,950円 |
一方、インターネット取引専用口座である水戸ネットを利用した際の手数料は、下記の通りだ。
約定金額 | 手数料(税込) |
---|---|
50万円以下 | 一律 440円 |
50万円超500万円以下 | 約定金額 × 0.0880% |
500万円超 | 一律 4,400円 |
一回に500万円の取引を行う場合、水戸マルチチャネルサービスでは48,950円の手数料がかかる。
これに対して、水戸ネットを利用した際は上限である4,400円が適用される。
手数料の安さを求めるのであれば、水戸ネットを利用して取引した方が圧倒的に安い。
さらにいうと、近年はネット証券を中心に株式取引手数料の無料化が進んでおり、ネットだけで取引を行う前提であれば、ネット証券を利用した方がコスト面で有利になる可能性も高いだろう。
水戸証券はどんな投資家に向いているのか
ここまで紹介した利用者の評判、口コミなどを踏まえて、どんな投資家に向いているのかを解説する。
以下に当てはまる人の場合は、水戸証券が適しているかもしれない。
- 関東近郊に住んでいて対面でのサポートを受けたい人
- 資産管理や資産承継についてのニーズがある人
- 自分で取引するよりも誰かに資産運用を任せたい人
水戸証券は、対面証券会社としての強みを持つ証券会社であるため、店舗に実際に足を運んで相談しやすい人に適しているだろう。
ネットだけで取引するのであれば、大手ネット証券の方がコスト面でおすすめだ。
また、資産管理や資産承継など、資産運用以外についても相談したいという人は、対面で営業員に相談してみることで安心しながら将来に向けた対策が取れるだろう。
水戸証券での資産運用の相談は誰にするべきか??
ここまで水戸証券のメリット・デメリットや利用者の評判などを紹介してきた。
資産運用は証券会社に相談するのが一般的だと考える人も多いが、実は資産運用の相談先はいくつも存在する。
ここでは、対面証券の特徴や資産運用の相談先として魅力的な選択肢を紹介していく。
近年の対面証券の傾向とデメリット
対面証券会社は、大きく分けると「大手証券」「準大手証券」「その他証券」といったように分類できる。
大手証券はいわゆる5大証券で、準大手証券は岡三証券および東海東京証券だ。
「その他証券」は、小規模〜中規模の証券会社が分類され、水戸証券の他にはいちよし証券、東洋証券、極東証券、丸三証券、今村証券、アイザワ証券などが当てはまる。
この「その他証券」に当てはまる証券会社は、地域密着型で事業を展開しているケースも多く、地元の富裕層や高齢者などがメインターゲットとなりやすい。
そのため、ネットでの取引サービスや取引ツールなどはそれほど充実していないことがほとんどで、手数料も割高になりやすいというデメリットがある。
「豊富な投資情報を得ながら取引したい」「なるべく運用コストを抑えて投資したい」「さまざまな金融商品の中から自分に適したものを選びたい」という方は、証券会社以外に相談するのも一つの手だ。
資産運用における専門家の重要性
資産運用を始める際は、余剰資金や投資目的、リスク許容度などから自分に適した運用計画を立てるのが重要だ。
最適な運用方法は人によって異なり、同じ人であっても家族構成や年齢、ライフスタイルの変化によって変わってくる。
そのため、最適な運用を行い続けるためには、資産運用の専門家に第三者目線でアドバイスをもらいながら、都度運用を見直していくことが重要だ。
証券会社の営業員に相談する場合は、会社の営業方針や販売ノルマに提案内容が左右されやすい点や、数年おきに担当者変更が発生してしまう点がデメリットとなるだろう。
IFAという選択肢、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用法
中立的な立場で資産運用についてアドバイスをしてくれる相談先を探しているなら、IFAの活用がおすすめだ。
IFAは独立系ファイナンシャルアドバイザーとも呼ばれ、金融機関に属さずに運用方法の提案や金融商品の仲介などを行う資産運用の専門家だ。
IFAの多くは金融機関出身者であるため、豊富な知識や経験に基づくアドバイスを期待できる。
会社都合の転勤も原則発生しないため、長期的に信頼関係を築きながら資産運用について相談できるのも大きな魅力だ。
IFAへの相談を検討する際は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を利用するのをおすすめする。
投資目的や金融資産、年齢などの項目を入力するだけで、自分にぴったりのアドバイザーが無料で診断される。
相談したいと思うアドバイザーが見つかったら、そのまま面談を申し込めるため手続きもスムーズだ。
相談料は一切無料で、好きな場所で相談できるため、忙しい人や近くに相談先がないという方にもおすすめだ。
資産運用をこれから始める方は、ぜひIFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用してみてはいかがだろうか。
水戸証券は地域密着型で手厚いサポートが評判!
水戸証券は、関東を中心に店舗を構える中堅証券会社だ。
営業店・電話・インターネットなどニーズに応じて取引方法を使い分けられるという特徴を持つ。
地域密着型での手厚いサポートに強みを持ち、資産運用のみならず贈与や相続など顧客の幅広いニーズに対応できる点も魅力的だ。
しかし、取引手数料が割高になりやすい、店舗が特定地域に偏っているなどのデメリットも存在するため注意しよう。
本記事では、水戸証券の評判やメリット・デメリットを具体的に解説した。
資産運用を始める際は、自分の運用ニーズにあった運用方法を見つけて、計画的に運用を始めることが重要だ。
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