- 投資成果が期待通りでないと感じている
- 投資戦略の立て方が分からない
- 長期的な視点で投資を行う方法を学びたい
「投資を始めたがうまくいかない」という声をよく耳にする。
その原因を市場のせいだけにしてはいないだろうか?投資のデメリットが気になり、自身の投資行動にもうまくいかない原因があることに気づいていないのかもしれない。
この記事では、投資行動での課題を探り、具体的な改善方法を提案していく。
投資がうまくいかない原因を見つける方法
自身の投資に関して、戦略、戦術、戦法がそれぞれ適切なのか、いま一度考えてほしい。
- 戦略
- 目標実現のための計画
- 戦術
- この計画を達成するための方針
- 作戦
- その方針に沿った行動ルール
戦略、戦術、戦法が適正に行えていないと、自身の思い描いている通りの投資結果にならない場合が多い。
投資戦略の見直し
どのような目的で投資をするのか、投資を始めた時の目的を思い出してみよう。
老後資金の確保が目的であれば、具体的にどのような生活をしたいのか思いを巡らし、そのために必要な費用を見積もってみる。そして、その金額に達するまでの期間は、どのくらいに設定されただろうか?
設定期間が短ければリスクは高まり、長ければリスクは下がる。そのリスクが許容できないレベルであれば、設定目標(達成金額と期間)とともに計画(投資戦略)を見直すべきであろう。
自身の投資行動と市場動向の理解
あなたの投資行動は、マイルールに従って行えているだろうか?
資産全体の中で株式は○○%、新規に購入する金融商品は××円まで、株価が××%下がったら損切りをするなど。市場動向の理解のうえで、マイルールに従い、投資判断をすべきである。
マイルールは、自身の投資戦略に沿ったものでなければならない。そして市場動向によっては、マイルールの修正も必要である。
また、そもそもマイルールのない投資行動は一貫性がないため、振り返りや改善もできないのである。
メンタル面が影響していることも
個人投資家は、余剰資金で投資を行うことが鉄則である。
生活資金や過度な借金を用いて投資を行えば、市況を常に気にする毎日を送り、メンタル面でも悪影響を及ぼす。どんなに合理的な投資判断をしても、市場変化によっては失敗もする。
失敗は将来の糧につながるが、心理的に余裕がないと、なかなか自身の失敗を認めることができない。この結果、損切りのタイミングを逸し、資産を大きく減らすことにつながってしまうのだ。
投資がうまくいかない方が知っておくべき投資戦略の構築方法
これまで明確な計画や方針が曖昧なまま投資を行っていたならば、まずは投資戦略をしっかりと構築することをお勧めする。
ここでは投資の戦略のみならず、戦術、戦法も合わせて解説する。
目標設定
まず投資戦略として、投資目的と達成するための計画を検討する。自身の投資目的を実現するために、資産運用で達成する目標(達成金額と期間)を設定してみる。
もし目標設定に無理があれば、投資目的や目標の再考、あるいは投資資金の拡大が必要になる。
資産配分
次に投資目標を達成するために、どのような資産配分を構成させるかを考える。
あなたがサッカーチームの監督だったら、攻撃的な選手ばかり揃えても、守備的な選手ばかり揃えても、勝ち続けることは難しい。
資産運用ではリーマンショックのような世界的な不況があっても、資産を守って勝つ(増やす)ことを考えなければならない。
このため値動きが激しいがリターンが見込める金融商品と、収益性は低いがリスクの低い金融商品をバランスよく持つことが肝要だ。
自身の投資計画を達成するための方針(戦術)に沿って、様々な金融商品を分散して持つことを考えよう。
購入商品の選定
投資の世界には「遠くのものは避けよ」という言葉がある。
自分の知らないものを買うよりも、知識や親近感のあるものを買った方が失敗は少ないという考えだ。
勉強により知識が増えれば選択範囲も広がるが、まずは生活や仕事に関係がある(知識がある)ものを買うのが賢明だろう。
このような購入商品の選定基準を自身で持ち、予算、購入タイミングなどマイルール(作戦)に沿って購入しよう。
投資がうまくいかない方におすすめ!長期的な視点で投資を行う方法
資本主義社会がこの世界からなくならない限り、短期的な上下動はあっても、世界経済は拡大し続けるだろう。
このため、例えば、全世界株式インデックス投資信託といった、投資対象が全世界に分散され、その指標に即した運用成果を目指す商品に長期的に投資する手法は、リスクの低い投資法だといわれる。
一方で、極端に短期的な利益を求めるのは、投資ではなく投機という。投機は「誰かの利益=誰かの損失」といったゼロサムゲーム、いわばギャンブルだ。
ギャンブルではなく投資を行うのであれば、長期的視点をもつことが必要である。
継続投資
有名な物理学者アインシュタインは言っている「複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぐ」と。
継続投資は、この複利の恩恵を受けることができる。例えば、毎年5%の利回りの金融商品に毎月10万円投資すると、20年後には4,110万円(運用収益1,710万円)になる。
長期的な視点で投資を行う場合には、この「継続投資の力」を最大限に活用すべきだ。
情報収集と学習
自身の投資目標を達成するために、わずかな時間でも情報収集の時間を取るべきだ。新聞、TV、Twitter、YouTubeなどできるだけ様々な媒体から、多くの発信者の情報に目を通そう。
情報には必ず発信者の意図や主観が含まれるので、これらを取り除くため、様々な情報に目を通し、情報を平均化させる。
その平均化した情報をもとに「今後こうなるのではないか」と自身で未来の仮説を立てる。その後の報道で、自身が立てた仮説を検証する。
これを繰り返すことで、市場動向に対する眼が徐々に養われていく。
レビューと修正
定期的に資産状況を見直し、市場動向によっては手を入れることも必要だ。いわゆるリバランスとリアロケーションだ。
リバランスとは、所有している金融商品の増減によってバランスが崩れたら、売却や買い増しを行い当初の資産配分に戻すこと。
リアロケーションは、市場の変化によって、資産配分自体を見直すことをいう。
好況になればリスク許容してリターンを得る資産構成に調整し、逆の場合はリターン抑えてもリスクを下げるように調整する。リアロケーションは、一時的なものでなければ、投資戦略も見直す必要がある。
投資がうまくいかない方をサポートするIFA
このように投資目標を達成するためには、自身でPDCAを回していかなければならない。
しかし独力でPDCAを回し続けていると、先入観によって客観的妥当性を欠いた判断を行う恐れがある。
このためPDCAの各アクションが適正であるのか、第三者的視点で評価する存在が必要となってくる。
その存在として注目されているのがIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)だ。このIFA (資産アドバイザー)とは、投資に関する「かかりつけ医」と考えてもらってもよい。
個々のニーズに対応したカスタムメイドのアドバイス
定期的に健康診断を受け、その結果が思わしくなければ、かかりつけ医に相談するだろう。病患があれば、医師はその患者の状態と希望に応じた医療行為を行う。
IFAも同様に、あなたの資産状況と希望に応じて、カスタムメイドのアドバイスを提案してくれる。
客観的な視点からの投資戦略の提案
IFAは、投資戦略から戦術、戦法までを、専門家が客観的視点で妥当性を評価してくれる。
あなたの投資戦略は良くても、戦略、戦法が誤っていれば指摘して、具体的な改善提案をしてくれる。
時には、耳の痛い話を聞くことになるかもしれない。しかし「良薬は口に苦し」という。
そのような良薬を処方してくれる医者ほど名医である。
適切な情報提供と定期的なサポート
IFAは、投資に関して適切な情報提供をしてくれる。この情報は、自身の仮説を検証する際に、有効な材料となるだろう。
また定期的なサポートも行ってくれるので、リバランスやリアロケーションを検討する際にも良き相談相手にもなってくれる。
投資がうまくいかないと感じたらIFAに相談してみよう
本記事では、投資の結果を改善するための投資戦略の構築と長期的な視点での投資方法について解説した。
投資がうまくいかないと感じる際には、原因追求のうえ改善し、資産を保全する必要がある。
自分自身だけでは、問題の真因を見つけることは難しいことが多いので、IFAに相談してみると良いだろう。
IFAは問題点を見つけるだけでなく、その解決方法や運用全般に対するアドバイスも提供してくれる。
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自身の投資内容を一度見直したい方は、ぜひ申し込んでみてほしい。