- 大和証券のサービスにどのような特徴があるのか知りたい
- 大和証券の評判が知りたい
- 運用相談をどこにするべきかわからない
国内大手証券会社として知られる大和証券。
総合証券会社ならではの手厚いサービスが魅力的な一方で、お得に証券取引をしたい人にとってはあまり適していないというデメリットも存在する。
本記事では、そんな大和証券のサービス内容やメリット・デメリットについて解説しつつ、利用者の評判を紹介する。
資産運用の相談先をどこにしようか迷っている方は、ぜひ参考にしていただきたい。
また、大和証券のような対面証券の評判とその特徴についてはこちらにまとめてあるのでぜひ見てほしい。
大和証券のサービス内容
まずは、大和証券の会社概要やサービス内容など、基本的な事項について確認していこう。
大和証券の会社概要
大和証券は、創業120年を超える歴史のある証券会社だ。
全国に180店舗以上の支店を持ち、世界20ヵ国・地域に拠点も有している。
現在では一般的となったインターネットでの株式取引を国内で初めて導入した証券会社でもあり、他にもさまざまな新しいサービスの提供に取り組んでいる。
大和証券では、投資スタイルに合わせて「ダイワ・コンサルティング」コースと「ダイワ・ダイレクト」コースの2種類を選択できる。
ダイワ・コンサルティングコースは、担当者がついて資産運用に相談できるコースで、商品や銘柄選びについて詳しく相談したいという方に適したコースだ。
ダイワ・ダイレクトコースは、主にオンラインでの取引がメインとなるコースで、自分で情報収集して割安な手数料で取引したいという方に向いている。
大和証券が提供するサービス
大和証券で提供している商品やコース、サービスは下記の通りだ。
取扱商品 | 国内株式 外国株式 投資信託 債券 外貨預金 年金・保険 ロボアドバイザー ラップ口座 円預金 FX |
---|---|
取引コース | 「ダイワ・コンサルティング」コース 「ダイワ・ダイレクト」コース |
入金方法 | 大和ネクスト銀行入金 銀行振込入金 オンライントレード入金 提携ATM入金 |
出金方法 | 大和ネクスト銀行出金 銀行振込出金 オンライントレード出金 提携ATM出金 |
大和証券では、株式や債券、投資信託といった一般的な金融商品はもちろん、ロボアドバイザーや年金・保険、FXなど多彩な商品を取り扱っている。
手数料は、取引する商品や取引コースなどによって異なるため、取引前にあらかじめチェックするのをおすすめする。
例えば、国内株式現物取引の手数料は、下記のように設定されている。
料金 | ダイワ・コンサルティングコース | ダイワ・ダイレクトコース | ||
---|---|---|---|---|
対面 | オンライン | コンタクトセンター(フリーダイヤル) | オンライン/コンタクトセンター(自動音声応答) | |
最低手数料 | 2,750円 | 2,090円 | 1,925円 | 1,100円 |
~100万円 | 1.26500% | 0.94820% | 0.88550% | 0.37950% |
~500万円 | 0.96800%+2,970円 | 0.72600%+2,222円 | 0.67760%+2,079円 | 0.29040%+891円 |
~1,000万円 | 0.71500%+15,620円 | 0.53570%+11,737円 | 0.50050%+10,934円 | 0.21450%+4,686円 |
~3,000万円 | 0.57750%+29,370円 | 0.43230%+22,077円 | 0.40370%+20,614円 | 0.17270%+8,866円 |
~5,000万円 | 0.33000%+103,620円 | 0.24750%+77,517円 | 0.23100%+72,424円 | 0.09900%+30,976円 |
~1億円 | 268,620円 | 201,267円 | 187,924円 | 80,476円 |
~5億円 | 298,320円 | 230,967円 | 217,624円 | 110,176円 |
~10億円 | 331,320円 | 263,967円 | 250,624円 | 143,176円 |
その後5億円ごとに | +33,000円 | +33,000円 | +33,000円 | +33,000円 |
表からわかる通り、対面や電話で相談しながら取引を行うよりも、オンラインで自分で取引を行った方が手数料が安くなる。
また、ダイワ・ダイレクトコースの場合は、1日の約定代金合計が300万円までなら取引回数にかかわらず株式手数料が3,300円(税込)となる「ハッスルレート」サービスを利用できる。
大和証券の特徴
他の大手証券会社と比較したときの最大の特徴は、大和ネクスト銀行との連携サービス「ダイワのツインアカウント」だ。
大和証券の総合取引口座と大和ネクスト銀行の預金口座の両方を開設して連携させることで、投資の待機資金を普通預金で運用しながら、効率よく資産を管理できるというメリットがある。
大和ネクスト銀行に余剰資金を預けておけば、投資したいタイミングで自動で買付資金が充当されるため、自分で入金手続きを行う手間が省ける。
ネット証券などでは銀行との連携サービスも珍しくないが、大手総合証券では特徴的なサービスだと言えるだろう。
大和証券の評判とは?
続いて、大和証券の利用者からの口コミや評判を確認していこう。
どのような評判が上がりやすいかを事前に確認することで、自分に合った証券会社かどうかの判断がしやすくなる。
大和証券の顧客満足度や信頼度について
大和証券は、全国に店舗を有する対面証券会社だ。
そのため、「すぐに担当者に相談したい」「担当者の顔を見ながら手続きをしないと不安」といった方にとっては魅力的な証券会社だと言える。
担当者の対応も丁寧であるため、投資初心者でも安心して取引を始めやすいだろう。
株や投資信託といった金融商品の取引だけではなく、事業承継や相続、資産管理などの相談に乗ってもらえるのも、総合証券会社ならではの魅力だ。
単純に投資をしたいという人よりも、総合的に資産を管理したいという方に適しているだろう。
一方で、サポートやサービスが手厚い分、手数料が高くなりやすい点には注意が必要だ。
とにかく手数料負担を抑えたいという方にとっては、満足度が低くなりやすい。
大和証券の良い評判の例
大和証券の良い評判としては、以下のような例が挙げられる。
- ダイワ・コンサルティングコースはサポートが手厚い
- 金融商品の種類や取扱銘柄数が多い
- IPOを豊富に取り扱っている
ダイワ・コンサルティングコースは、担当者のサポートが手厚く丁寧に対応してくれると概ね好評のようだ。
全国に店舗を構えているため、気軽に窓口に立ち寄って相談しやすいのは魅力的だと言える。
株や投資信託の取引だけでなく、ラップサービスや事業承継、不動産サービスなどさまざまなサービスを取り扱っているため、幅広いお金の相談に対応してくれるのもメリットだと言えるだろう。
また、大和証券はIPO(新規公開株式)に強いという評判もよく見られる。
主幹事銘柄を取り扱うことの多い総合証券だからこそ、魅力的なIPO銘柄も豊富に取り揃えられると言える。
大和証券の悪い評判の例
一方、悪い評判としては、以下のようなものがあった。
- 手数料・口座管理料が高い
- コールセンターがつながりにくい
- 運用ニーズに合わないものを勧められることがある
大和証券に限らず大手総合証券は、ネット証券に比べて取引手数料が高くなりやすい。
サポートが手厚い分、手数料がかかりやすい点には注意が必要だ。
また、担当者がつかないコースではコールセンターを利用できるが、時間帯によってはつながりにくいこともあるという口コミも散見された。
担当者がつくコンサルティングコースの場合、営業担当者が資産管理や金融商品の提案を行う。
担当者によっては、ニーズに合わない商品を提案してくることもあり、情報の見極めが重要となってくる。
特徴と評判から見た大和証券に向いている投資家とは
大和証券の基本的な概要や評判を踏まえた上で、どのような投資家におすすめなのかを解説する。
自分の投資ニーズや投資スタイルに該当するかをチェックしてみてほしい。
大和証券のメリット
大和証券のメリットは、主に以下の3点だ。
- オンライントレードやコンタクトセンターが使いやすい
- 投資情報や取引ツールが充実している
- 大和ネクスト銀行との連携サービスが豊富
大和証券では、特定の担当者を通じた取引だけでなく、オンライントレードやコンタクトセンターを利用した取引もしやすい。
どのようなペースで取引したいかに合わせて、取引コースや取引窓口を選べるという点はメリットと言えそうだ。
また、投資情報や取引ツールが充実している点も大和証券の魅力だと言えるだろう。
人気アナリストが執筆したレポートやマーケット情報に関する動画が豊富に用意されており、これから投資の勉強をしたいという人にも適している。
スマートフォンアプリ「株walk」を利用すれば、外出先でも手軽に情報収集や取引が行える。
大和ネクスト銀行との連携サービス「ツインアカウント」を利用すれば、さらに便利に証券取引ができるだろう。
大和証券のデメリット
大和証券では、手厚いサポートが望める一方で、運用にかかるコストが高くなりやすい点に注意が必要だ。
担当者がつく「ダイワ・コンサルティング」コースでは、対面で取引すると取引手数料がやや割高になる。
特に、最低手数料が設定されているため、少額の取引では手数料が割高になりやすい点に注意が必要だ。
また、大和証券では株式や外国証券を保有していると口座管理料が発生する。
口座管理料の金額は、利用状況や契約内容によっても異なるが、数千円以上の管理料が必要となる場合もあるため注意しよう。
大和証券はどんな投資家に向いているのか
ここまで解説したメリット・デメリットを踏まえると、大和証券は以下のような投資家におすすめの証券会社だと言えるだろう。
- 手数料の安さよりも手厚いサポートを求める人
- サービスや取扱商品の豊富さを重視する人
- 店舗窓口や電話で相談しながら取引したい人
- 大きな資産を運用したい人
- 不動産や相続、事業承継など資産運用以外の悩みも相談したい人
逆にいうと、自分のペースで取引したい人や気軽に少額から取引を始めたい人は、大和証券はあまり適していない可能性がある。
自分の投資ニーズや投資スタイルを把握した上で、さまざまな選択肢を検討するのをおすすめする。
資産運用の相談先にはどんな選択肢がある?
資産運用について疑問や不安がある場合、証券会社で相談しようと考える人は多いだろう。
しかし、資産運用についての相談先にはいくつかの選択肢が存在する。
ここでは、大手証券以外の選択肢も紹介しつつ、自分に合った相談先の選び方を解説する。
近年の大手証券の傾向とデメリット
大手総合証券会社の最大のメリットは、担当者に相談しながら取引を行えるという点だ。
しかし、近年の大手証券は、富裕層向けの営業スタイルに徐々に切り替わり始めており、人件費削減の観点から営業店の統廃合も進められている。
そのため、人によっては総合証券会社の担当者制度があまり適していないケースもあるだろう。
また、証券会社に所属している営業員には当然ながら販売ノルマや営業目標が課せられているため、場合によっては自分の運用ニーズに合わない商品やサービスを提案される可能性もある。
加えて、金融機関の社員は数年に一度の頻度で転勤や担当変更が発生するため、10年以上の長期にわたって同じ担当者に相談し続けるのは難しい。
大手証券への相談を検討する際は、このようなデメリットも事前にしっかり確認する必要がある。
資産運用における専門家の重要性
自分にとって大手証券会社があまり適していないからといって、投資初心者がいきなり1人で投資を始めるのはあまりおすすめできない。
投資を成功させるためには、自分に合った運用方法を見つけることが必要で、そのためには豊富な知識が求められるためだ。
自分に適した運用方法は人によって異なり、「こうすれば成功する」という正解がないからこそ、自分のリスク許容度や運用目標に合わせて運用戦略を立てることが重要だ。
同じ人でも年齢やライフステージ、家族構成によって運用ニーズは変わるため、信頼できる専門家に相談しながら、その都度最適な運用戦略を構築するのをおすすめする。
資産運用におけるIFAという選択肢
おすすめの資産運用の相談先として、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)が挙げられる。
IFAは、銀行や証券会社などに所属せずに、顧客に資産運用のアドバイスを行う専門家だ。
IFAの多くは金融機関出身者であるため、豊富な知識に基づく質の高い助言が期待できるというメリットがある。
特定の企業に属していないため、会社の営業方針や販売ノルマに提案内容が左右されないため、安心して資産運用を任せられるのも魅力的だ。
会社都合の転勤も原則として生じないため、長期的に資産運用の相談に乗ってもらえる。
IFAへの相談を検討する場合は、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用がおすすめだ。
住まいや年齢、金融資産などの項目を入力するだけで、自分にぴったりのアドバイザーが自動で検索される。
相談したいアドバイザーが見つかったら、面談の申し込みを行うだけで、簡単に手続きを進められる。
「どのようにアドバイザーを探せば良いかわからない」「IFAに興味があるがどうやって相談すべきかわからない」という方にも適しているだろう。
自分にぴったりの相談相手を探している方は、ぜひ「資産運用ナビ」を利用してみてほしい。
サポート力が評判の大和証券で資産運用を成功させよう
大和証券は、手厚いサポートや豊富な金融商品・サービスが魅力的な大手総合証券会社だ。
手数料の安さよりも対面での手助けを求める人にとっては有力な選択肢となるだろう。
ただし、資産運用の相談先を決める際は、運用コストやサービス内容、サポートの質などを総合的に判断して、自分に適した相談先を選ぶことが重要だ。
大手対面証券会社が自分に合わないかもしれないという方は、IFAへの相談も選択肢に入れてみよう。
特定の証券会社から独立した立場で相談に乗ってくれるため、中立的な目線でのアドバイスが期待できるというメリットがある。
会社都合の転勤なども発生しないため、長期的に信頼関係を築きやすいのも魅力的だ。
自分に適したアドバイザーを選ぶためには、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用がおすすめだ。
簡単な操作で自分にマッチするアドバイザーを検索できるため、ぜひ気軽に利用してみてほしい。