- 大和証券で人気の投資信託が知りたい
- 大和証券の投資信託の売上ランキングが知りたい
- どの投資信託を選べば良いか迷っている
大和証券は国内有数の大手証券会社だ。株式や債券だけではなく、投資信託も扱っている。
大和証券で取り扱う投資信託は626銘柄(※)あり、ニーズに応じた商品を選びやすい。
一方でどれが良いか悩むこともあるだろう。
そこで本記事では、大和証券の投資信託ランキング(※)について紹介する。
さまざまな指標別のランキングを元に、その銘柄が選ばれている理由も分析した。
さらに、自分に合った商品の選び方についても取り上げている。
人気銘柄の実態や現在のトレンドをつかみつつ、最適な投資先を選ぶための参考にしていただきたい。
また、大和証券のような対面証券のおすすめもこちらにまとめておいたので、興味のある人はぜひチェックしてほしい。
大和証券の投資信託ランキング
さっそく次の項目のトップ3銘柄を見ていこう。
- 1年の純資産増加額ランキング
- 1か月のリターンランキング
- 1か月のアクセスランキング
商品の特徴と人気の理由も併せて解説する。
大和証券の純資産増加額ランキング
1位 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型<為替ヘッジなし>予想分配金提示型
- 基準価格12,888円
- 純資産増加額+9,815億円
米国の成長株に投資するアクティブ型ファンドだ。
6種類の運用プランがあり、Dコースは一番人気の代表的な商品である。
米国経済の成長力の高さに着目し、収益性が大きく財務体質の強い企業に投資することで高い運用実績を出している。
為替ヘッジなしのため、円安時には為替差益を獲得できる可能性が高く、資金流入の上昇に繋がっている。
2位 インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
- 基準価格9,880円
- 純資産増加額+9,084億円
日本を含む世界各国の「ベスト」に分散投資する商品だ。
25年以上運用され安定した実績を誇っている。
割安株、配当株、成長株といった株式運用の王道アプローチで厳選した株式に投資を行う。
MSCIワールド・インデックスをベンチマークとするアクティブ運用で、指数を上回る成果を目指す。毎月決算型で分配金を受領できることから、人気商品となっている。
3位 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース<為替ヘッジなし>
- 基準価格71,627円
- 純資産増加額+5,466億円
ランキング1位となったアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースの毎月分配金がないものがBコースにあたる。
毎月の分配金をなくすことで、複利を効かせ、資産形成効率を上げられる。
BコースはNISAの成長投資枠に対応しており、非課税の恩恵を受けながら大きな利益を狙うことができる。
つみたて投資も可能で少額から運用を始めやすい。
大和証券のリターンランキング
1位 ダイワ・チャイナ・ファンド
- 基準価格14,863円
- リターン+10.39%
成長が期待される中国と香港の企業へ投資を行う。成長性や流動性の高い優良銘柄を厳選して組み入れ、為替ヘッジは原則行わない。
中国ファンドは、過去に中国不動産バブル崩壊の影響で一時的に解約が増える動きもあった。
しかし、2024年1月から3月期の中国GDP成長率が市場予想を上回ったことで、中国経済への期待が高まっている。
中国ファンドにも再び注目が集まるといった見方もある。
2位 HSBCインド・インフラ株式オープン
- 基準価格21,549円
- リターン+9.32%
インドのインフラ関連企業と、インドのインフラ関連ビジネスを展開している海外企業に投資する。
運用はHSBCグローバル・アセット・マネジメント(シンガポール)リミテッドという世界的に有名な企業が行う。
世界にまたがるHSBCグループの豊富な情報リソースを活用し、長期成長が見込める銘柄を選定し運用している。
インド株式型投信の中でも運用実績が優秀で、3年5年のリターン推移でトップクラスの成績を残している。
3位 UBS中国株式ファンド
- 基準価格15,538円
- リターン+9.02%
中国の経済成長を取り込めるファンドでA株市場の銘柄も対象とする。
中国の株式市場は、海外個人投資家が自由に投資できるB株市場と、中国国内投資家向けのA株市場がある。
海外の個人投資家がA株市場に直接投資するのは難しいが、この商品を活用することで、中国国内の有力企業への投資が叶う。
中国経済の立ち直りが期待されるなか、中国ファンドへの関心が高まっている。
大和証券のアクセスランキング
1位 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース毎月決算型<為替ヘッジなし>予想分配金提示型
純資産増加ランキングで1位だった銘柄が、アクセスランキングでも1位となった。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信シリーズは順調に基準価格を伸ばしており、なかでもDコース毎月決算型(為替ヘッジなし)の成長が著しい。
基準価格と分配金の額が連動するファンドであることから、分配金収入を重視する投資家に注目されている。
2位 ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド
インドの金融、サービス、エネルギー等の成長企業に分散投資することで、インド経済の発展による恩恵を享受できる。為替ヘッジは原則行わない。
中国に次ぐ経済大国として注目を集めるインドの成長に着目し、ファンドが選ばれていると考えられる。
個人投資家がインド株に直接投資するのは難しいため、この投資信託を通じてインド株運用が可能となる点も人気の理由だろう。
3位アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース<為替ヘッジなし>
純資産増加ランキングに加え、アクセスランキングにもランクインした。
数あるアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信シリーズの中でも、Bコースは以下のアワードを受賞している。
- R&Iファンド大賞2024「最優秀ファンド賞」
- LSEG リッパー・ファンド・アワード・ジャパン 2024「最優秀ファンド賞」
- ウエルスアドバイザーアワード「新 NISA 成長投資枠WA優秀ファンド賞」
複数の外部の評価機関から認められ、注目される機会も多い。
大和証券でおすすめの投資信託にはどんな特徴があるのか
大和証券のランキングで上位に挙がる投資信託は、次のような共通点がある。
- 外国株式為替ヘッジなし
- アクティブ運用型
- 新NISA成長投資枠の対象
それぞれ順にみていこう。
外国株式為替ヘッジなしの人気
ランキングを占めているのは、海外株式へ投資する銘柄だ。
その背景には、アメリカを始めとする海外経済の成長率が日本より高いことが大きく関わっている。また、円安が続く中で、円建ての資産よりも外貨建ての資産を保有したいという考えが広まってきた。
円安による影響は「為替ヘッジなし」のファンドを選択することにも表れている。
為替ヘッジとは、将来の為替レートを現時点で固定する取引のことだ。円高による損失は避けられるが、円安時には為替変動による差益効果がない。
円安時には、為替ヘッジなしを選択すれば、外国株式の値上がりに加え、為替の円安による値上がり益も期待できる。
リスクを伴いながらも高リターンを求める投資家から注目されているといえるだろう。
アクティブ運用への期待
ランキングには、ベンチマークを上回る成果を目指すアクティブファンドが揃う。
ここ数年、米国を代表する株価指数S&P500に連動するインデックスファンドが人気を集めている。
しかし、万能感の高い商品として支持される一方で、あらゆる業種や国が混在し、収益性、成長性の低い企業や国にも投資してしまっている可能性がある。
そこで、リサーチによって高い利益成長が期待できる企業を厳選し投資するアクティブファンドを資産の一部に取り入れる動きも出てきた。
手数料が高くなるものの、投資先を絞り込むことで収益機会を逃さず、効率よく成果を上げる方法として注目されている。
新NISA成長投資枠の活用
ランキングに入った7つの銘柄のうち、5つが新NISA成長投資枠の対象商品だ。
このことから投資信託の選定において、新NISAの非課税枠の活用を視野に入れている意図がうかがえる。
新NISAの成長投資枠は、安定的な資産形成を目指す制度にふさわしい商品が対象となっている。
アクティブ運用型であっても中長期的な運用によって収益を上げるタイプの銘柄が好まれる傾向にあると考えられる。
ランキング上位がおすすめとは限らない!大和証券であなたにあった投資信託を見つける方法
ここまでランキング上位の銘柄について解説を行った。
しかし「上位の商品が優れた商品」と早合点するのではなく、自分にあった投資信託を見つけることが重要だ。
この章では、より最適な銘柄を選定する方法を解説する。
ランキングよりも個別最適な商品を選ぶべき理由
ランキングは、これまでの運用成果や資金の流入量などを基準に作られているが、あくまでも過去の実績である。将来の成果を確約するものではない。
また、上位にランクインしているものであっても、必ずしも自身に合っているとは限らない。
投資を成功させるには、自分のリスク許容度や必要な運用利回りに一致している商品を選ぶことが大切だ。
人気ランキングは参考にはなるが、最終的には自分の判断が欠かせない。
自分にあった投資信託選びのポイント
ランキングだけに頼らず自身の投資プランに沿った銘柄を選ぶポイントは次の3つだ。
投資目的を明確にする
資産形成の目的によって適切な運用期間や、求める利回りは変わってくる。
何のために投資をするのかを自覚することで、適切な商品が具体的に選べるようになる。
リスク許容度を見極める
どこまで損失を受け入れられるのかといったリスクの受け入れ度合いを設定すると、投資信託のタイプも選びやすくなる。
リスク許容度は、年齢・収入・資産額・家族構成・投資の経験の程度によって異なるため慎重に精査する。
運用コストを考慮する
投資信託は、売買時のコストだけではなく、信託報酬といった運用中のコストも発生する。
いくらリターンが大きい銘柄であっても高手数料であれば、実質的な収益は目減りしてしまう。
つまり、コストと運用実績のバランスが取れた銘柄を選ぶことが重要だ。
投資ニーズ別おすすめの投資信託
ランキングには入らなかったが、大和証券で購入できるおすすめの商品を運用方針ごとに紹介しよう。
- 投資が初めて・安全な運用がしたい
R&Iファンド大賞2023 最優秀ファンド賞を受賞した銘柄だ。
国内外の債券と株式比率が3:7になるよう設計されている。債券を多めにすることで、リスクを抑えた運用が叶う。
- 海外投資に挑戦したい・成長率の高い運用を目指したい
米国の株式に投資し、S&P500指数と連動させることを目指すインデックスファンドだ。
高い成果を目指しながらも信託報酬が0.198%と低めに設定されている。コストを抑えて海外株式に挑戦したい方に向いている。
- 不動産投資に興味がある・中長期的な運用がしたい
現物の不動産投資は大きな資金が必要だが、投資信託であれば気軽に取り組める。
J-REITは国内の不動産に投資を行う。割安感が強い銘柄も増えており、長期投資という選択が有効だ。
大和証券以外におすすめの相談先はある?資産運用の新たな選択肢とは
資産運用の相談といえば、金融機関に出向いて行うものという認識が根強い。
しかし、現在は相談の形態は多様化し、ニーズにあった選択ができる。
この章では、最適な相談先についてみていこう。
対面証券で資産運用をする限界
対面で相談できる大手証券を利用する場合、次のようなデメリットや課題がある。
相談時間や場所の制約
来店時間や担当者の対応可能時間に制限があり、都合のよいタイミングで相談できないことがある。
また、居住地域によっては、店舗が遠方で相談できない場合もある。
担当者の選択
担当者を指名できることが少なく、来店するまで誰が相談を担うのか分からない。
運用成果が、偶然担当となった人の知識や経験に依存する可能性がある。
担当者変更の可能性
担当者の転勤があることが多く、長期の信頼関係を構築するのが難しい。担当者変更の度に情報共有をし直す必要がある。
営業優先の姿勢
自社の投資商品の販売を優先する傾向にあり、商品の選択が限られる可能性がある。必ずしも顧客本位のアドバイスがされるとは限らない。
手数料の高さ
ネット証券と比べ、手数料が高い。大手証券会社では人件費や店舗運営費などのコストがかかるため、手数料が高めに設定されていることが多い。
このように、対面証券会社には、相談機会や、営業体制、コスト面での限界もある。
より柔軟なアドバイスを望む場合には、他の選択肢も検討する必要がある。
IFAという新たな選択
IFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)は資産運用の助言を行うプロだ。
特定の金融機関に所属せず、中立的な立場から顧客本位のアドバイスを行っている。
銘柄の選定に欠かせない運用目標やリスク許容度の設定も、IFAに相談することでより正しい判断が叶う。
その上で、証券会社をまたいだ幅広い銘柄の中から、最適な商品提案ができ、豊富なラインナップの中から検討することが可能だ。
転勤がなく、1人のアドバイザーが長期的にサポートできる点も見逃せない。
運用開始後も、定期的な情報提供や適宜相談が可能で、時間をかけて信頼関係を構築できる。
ランキングだけではなく自分に最適な商品を組み合わせたい方は、公平な立場から顧客本位のアドバイスを行うIFAへの相談を活用してみてはいかがだろうか。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用
IFAに相談したいが、どの担当者が自分に合うかわからないと迷うこともあるだろう。
そんな悩みを解消するのが、IFA検索サービス「資産運用ナビ」だ。
「資産運用ナビ」は、全国のIFAの中から、自身の条件にマッチしたアドバイザーをオンラインで簡単に探せる。
エリアや相談内容を入力するだけで、最適なIFAが提案され比較検討できる。
担当者のプロフィールには、経歴や保有資格、運用方針などが公開されている。
さらに、担当顧客の年代や資産も確認できるため、同じような背景を持つ顧客の対応実績があるかも判断しやすい。
気になったIFAへは、そのまま相談依頼が可能だ。初回相談は無料なので、まずは気軽にスタートできる。
資産運用に不安がある方は、「資産運用ナビ」でIFAを見つけ、安心の運用を始めてほしい。
大和証券のランキングとIFAの活用で精度の高い資産運用を目指そう
本記事では、大和証券のさまざまな投資信託ランキングを紹介した。
ランキングから見えた今選ばれる投資信託の特徴をまとめよう。
- 円安の影響で「為替ヘッジなし」が支持されている
- 海外の成長性を見越した外国株式のアクティブ型が人気
- 新NISA成長投資枠を利用できる銘柄が選ばれている
ランキングは、商品選びのきっかけになる。
投資信託のトレンドを把握することで、選ぶべき銘柄もしぼりやすくなる。
一方で、ランキングだけで機械的にポートフォリオを組んでしまうことは危険だ。
あなたの投資プランに合致している最適な商品は、ランキング外にあるかもしれないし、他の証券会社で扱っている可能性もある。
そのため、1つの証券会社のランキングだけを見て、投資判断をするのは限界があるのだ。
投資信託の商品選びに迷った時は、資産運用の専門家に相談することをおすすめする。
なかでもIFAは、中立の立場で証券会社の垣根を超えた幅広い提案が可能だ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用し、より良い商品選定ができる体制を整えてみてはいかがだろうか。