- 投資信託の基本的な仕組みやメリット・デメリットが知りたい
- 投資信託を運用する時の注意点が知りたい
- 投資信託の運用を成功させるためのポイントが知りたい
「人生100年時代」と言われる現代では、長い人生を見据えて堅実に資産形成を行うことが重要となる。
投資信託はその資産形成の手段のひとつであるが、仕組みをよく知らないという方も多いのではないだろうか。
本記事では、投資初心者にもわかりやすく投資信託の基本的な特徴や運用時の注意点、運用を成功させるコツについて解説する。
ぜひ記事を参考にし、今後の人生に向けた資産形成を着実に進めていこう。
投資信託とは? 基礎から学ぶ
そもそも投資信託とはどういった仕組みの商品なのだろうか。
ここでは、投資信託の基本的な仕組みや種類、運用におけるメリット・デメリットを解説していく。
投資信託の仕組みと種類
投資信託とは、ファンドに資金を預けて専門家に運用を任せ、その運用成果を受け取る仕組みの投資商品だ。
プロのファンドマネージャーが投資家から集めた資金をもとに株式や債券、不動産などで運用を行い、リターンを投資額に応じて投資家に分配する形で運営されている。
投資信託の対象となる投資先は商品によって異なり、株式のみで運用されるケースもあれば、株式・債券・不動産をバランス良く保有して運用されるケースもある。
投資対象となる地域も商品ごとに違いがあり、先進国や新興国、日本国内などのさまざまな国や地域を対象とした商品が設けられていることが大きな特徴だ。
また、投資信託は運用手法によっても種類が異なる。市場の指数に連動する運用を目指す「インデックスファンド」や、指数を上回ることを目指す「アクティブファンド」がある。
投資信託のメリット
投資信託を利用して資産形成を行うメリットとして、主に以下の3点が挙げられる。
- 運用の手間がかからない
- 手軽に分散効果が得られる
- 少額から始められる
投資信託はファンドに資金を預けて運用を代行してもらう仕組みとなっているため、自分で投資先を選んだり、商品を売買したりする必要がない。
運用の手間や時間をかけずに投資を行えるため、忙しい人や投資に慣れない初心者におすすめの商品だ。
また、投資信託は複数の株式や債券に分散して投資を行う。
投資先を分けることでリスクが分散され、比較的安定した運用を行えることも投資信託の魅力だ。
そして、投資信託は少額から投資を始めやすいという特徴もある。
金融機関によっては100円から購入できる場合もあり、いきなりまとまった金額を投資することに抵抗がある人でも始めやすい。
投資信託のデメリット
投資信託による資産形成のデメリットとして以下の2点が挙げられる。
- 元本割れリスクが伴う
- 手数料がかかる
運用をプロに任せるとはいえ、投資信託も投資である以上はリスクが伴う。
投資先の価格変動によって基準価額が元本を下回り、損失を抱えるリスクがある点に注意しておこう。
のちほど紹介するリスク管理のポイントを踏まえ、元本割れリスクを軽減させる運用を実践することが大切だ。
また、個人で株式を取引する場合に比べて手数料の負担が大きくなる点にも注意しなければならない。
購入時にかかる「購入時手数料」や保有期間中に引かれ続ける「信託報酬」、解約時の「解約手数料」などがかかり、運用コストが高くなってしまう可能性があることを頭に入れておこう。
投資信託を運用する時の注意点
投資信託は「運用をプロに任せるだけだから適当に運用しても良い」というわけではない。
運用を成功させるためにも、いくつか注意しておくべきポイントがあるのだ。
ここでは、投資信託運用時に押さえておきたい注意点を紹介していく。
資金管理の徹底
まずは自分自身の資金管理を徹底し、無理のない余剰資金で運用を行うことが大切だ。
先ほども解説した通り、投資信託には元本割れのリスクがあるため、短期的には資産が減ってしまう可能性があることを踏まえて資金を管理していこう。
投資信託は比較的安全性が高いことから「銀行預金」のような感覚で利用してしまうケースがある。
しかし生活費や緊急用の資金を投資信託に回してしまうと、相場が下落して基準価額が下がったときに生活費等が不足する危険性がある。
一般的には生活費の半年〜1年分程度の資金を貯めた上で、余剰資金を使って資産形成を行うべきとされている。
現時点で貯蓄がほとんどない場合は、まず生活費を貯めてから余剰資金の範囲内で投資信託を利用しよう。
運用コストと投資成果に与える影響
運用にかかるコストがどの程度の投資パフォーマンスに影響するかという点も考慮しておく必要がある。
特に、投資信託の保有期間中に発生する「信託報酬」については要注意だ。
信託報酬とは、投資信託の管理・運用にかかる経費として保有期間中に引かれ続けるコストである。
別途支払う仕組みではなく、信託財産から毎日一定額ずつが引かれていく仕組みとなっている。
先ほどインデックスファンド・アクティブファンドを紹介したが、アクティブファンドの方が信託報酬は高い傾向にある。
なぜならアクティブファンドは指数を上回ることを目指して運用される分、ファンドマネージャーによる銘柄分析やマーケットの調査などにコストがかかるためだ。
インデックスファンドの信託報酬は0.1%〜0.3%ほど、アクティブファンドの信託報酬は1%〜2%ほどが相場となっている。
保有期間中はコストが発生し続けるため、この差はどんどん開いていってしまう。
こうした事情を踏まえると、なるべく低コストで運用できるインデックスファンドを選ぶ方が良いと言えるだろう。
投資対象別のリスクの違い
投資対象別のリスクの違いを把握しておくことも重要だ。
リスクとは、投資先の収益の振れ幅の大きさのことを指す。
投資の世界で「リスクが大きい」という場合、収益がプラスにもマイナスにも大きく振れることを指しており、期待リターンが大きい反面大きな損失を抱える危険性もあるということになる。
一般的に株式はリスクが大きく、債券はリスクが小さい投資先と言われている。
リスクを取って大きなリターンを狙いたいのであれば株式の比率が高い投資信託、リスクを抑えた運用をしたいのであれば債券の比率が高い投資信託を選ぶと良い。
また、投資対象の地域によってもリスクの大きさは異なる。投資先が海外になると為替相場の影響も強く受けるため、収益の振れ幅が大きくなる。
なかでも新興国は不確実な要素が多いため、よりリスクが大きくなることが特徴だ。
こうした投資対象ごとのリスクの違いを把握しておかないと、想定外の値動きで資産を減らしてしまう恐れがある。
対象資産・地域ごとのリスクの特性を理解し、自分に合った投資信託を選択しよう。
投資信託の運用を成功させるには
ここまで投資信託の基礎知識や運用時の注意点を解説してきたが、運用を成功に近づけるためにはどういったポイントを押さえると良いのだろうか。
次に、投資信託での運用を成功させるコツについて解説していく。
リスク管理の実行
投資信託における運用の安全性を高めるには「長期投資」や「分散投資」によるリスク管理が重要なポイントとなる。
長期・分散投資の実践によって元本割れのリスクが軽減され、安定的なリターンを獲得しやすくなる。
長期投資とはその名の通り、運用期間を長く設定して運用する投資スタイルのことだ。
長期投資を行うことで短期的な値動きが平均化され、安定したリターンを得られるようになる。
一方の分散投資は、複数の投資先に資金を分けておくことで投資先のひとつが暴落しても受けるダメージを小さく抑える投資スタイルだ。
投資先のどこかひとつで損失が出ても、ほかの投資先で利益が出ていれば相殺させることができる。
投資信託はすでに複数の投資先に分散されているが、商品によって分散の度合いは異なる。
より安全な運用を実践するためにも、分散効果が高い商品を選択すると良いだろう。
長期・分散投資により、大きな損失を回避することが運用成功への第一歩となる。
運用方針の定期的な見直しとリバランス
運用を開始した当初に決めた方針は必ずしも貫く必要はない。
むしろ状況に応じて柔軟に方針を変更しながら、適切な資産配分の調整(リバランス)を行っていくことが重要だ。
例えば、20代のうちは運用期間を長く設定できるため、株式中心の投資信託でリスクを取った運用を行うと良い。
しかし年齢を重ねて40代・50代になってくると、子どもの教育資金や老後資金が必要となる時期が近づき、資産を減らさない戦略が重要となる。
債券で運用を行う投資信託の比率を高めるなどして、資産全体のリスクを抑えていく必要があるのだ。
このように、年齢やライフステージに応じてリスク許容度なども変化していくため、定期的に見直していくことが重要となる。
状況に応じてリバランスを行い、適切なリスク・リターンのバランスで運用を行っていこう。
新NISAの活用
投資信託の運用を成功させるポイントとして「新NISAの活用」も挙げられる。
新NISAとは、年間一定額までの投資で得た利益が非課税となる制度のことだ。
2024年に旧NISA制度から改正された新しいNISA制度が始まっている。
新NISAでは年間で最大360万円、生涯で1,800万円までの非課税投資枠が与えられる。
もちろん枠内で投資信託を購入することも可能だ。
本来、投資で得た利益には約20%の税金が引かれる仕組みとなっている。
仮に100万円の利益が出ても約20万円が引かれてしまい、手元に残るのはおよそ80万円となるのだ。
しかし、新NISAであればどれだけ利益が出ても一切税金はかからず、利益をそのまま受け取ることができる。
効率的に資産形成を行える仕組みとなっている。
これから投資信託の運用を始める方は、まずは新NISAの枠内で非課税運用を行うことをおすすめする。
投資信託の相談先はどこが良い?
ここまで投資信託の基本的な内容や運用のポイントなどを紹介してきたが、実際にすべてを自分の運用戦略に落とし込むことは難しいだろう。
そこで、投資信託の運用については資産運用の専門家に相談することをおすすめする。
なかでも「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」が運用の相談先として最適だ。
ここでは、資産運用において専門家に相談すべき理由やIFAに相談するメリット、IFA検索サービス「資産運用ナビ」の利用方法について解説していく。
投資信託を活用した資産運用における専門家の重要性
資産運用を行う際、投資対象別のリスクレベルを踏まえて投資先を選定したり、運用方針を状況に応じて柔軟に変更したりしなければならない。
しかし投資に慣れない初心者の方にとってハードルが高い内容ばかりで、自分に合う戦略を見つけ出すことは容易ではないだろう。
特に、投資信託の場合は商品の数が非常に多く、ベストな投資先を見つけ出すことにも手間や時間がかかってしまう。
資産運用の専門家に相談を行えば、あなたの運用目的やリスク許容度、投資経験などを踏まえた最適な投資戦略を提案してもらえる。
自分に合った戦略で資産運用を始められるため、スムーズかつ効率的に資産形成を行うことが可能だ。
最適化された運用戦略で効率良く資産を運用したい方は、資産運用の専門家に力を借りることをおすすめする。
IFAに相談するメリット
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)とは、金融機関から独立した立場で顧客の資産運用をサポートする専門家だ。
顧客のライフプランに合った投資計画の策定や具体的な金融商品の提案・仲介、運用開始後の定期的なリバランスの助言などが主な役割となっている。
IFAは「金融商品仲介業者」として、銀行や証券会社が取り扱う金融商品を仲介する立場となっている。
しかしあくまでも金融機関からは独立しているため、中立な目線から顧客に必要な商品の提案を行うことが特徴だ。
手数料が高い商品などを強引に提案される心配がないため、安心して相談できる。
また、IFAには転勤や異動がなく、同じ担当者が長期的にサポートしてくれる点も魅力として挙げられる。
自分のことをよく知るアドバイザーが一貫した運用方針でアドバイスしてくれるため、ベストな運用戦略で長期運用を行うことが可能だ。
専門家から投資助言を受けたいと考えている方は、IFAへの相談を検討してみてはいかがだろうか。
「資産運用ナビ」の利用方法
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IFAの紹介料・相談料は無料となっており、費用が発生するのは金融取引の発生時のみだ。
納得が行くまで繰り返し相談を行っても、金銭的な負担が増えることはない。
「投資信託で運用を始めたい」「自分に合う専門家に相談したい」という方は、ぜひ「資産運用ナビ」を利用して最適なアドバイザーを探してみよう。
まとめ
本記事では、投資信託の基礎知識や運用時の注意点、運用を成功させるポイントなどを紹介してきた。
投資信託の仕組みやメリット・デメリット等を総合的に踏まえて、自分に合った投資戦略を立てることが重要だ。
また、資産運用についての悩み・不安がある場合は専門家への相談をおすすめする。
なかでもIFAは中立な目線からベストな投資助言を長期的に提供してくれる。
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