プロパーカードと提携カードの違いとは？イオンカードはどっちに分類される？

日本国内で発行できるクレジットカードは、1,000種類以上ある。それらのクレジットカードは、「プロパーカード」と「提携カード」の2つに大別される。

本記事では、プロパーカードと提携カードの違いについて解説する。イオンカードはどちらに分類されるのか、気になっている人はぜひ参考にしてみてほしい。

プロパーカードと提携カードの4つの違い

プロパーカードと提携カードの違いは4つある。

それぞれ詳しく解説する。

違い1. 発行元

プロパーカードとは一般的に、「国際ブランドが直接発行しているクレジットカード」のことだ。

たとえば、5大国際ブランドのうちJCBとAmerican Express、Diners Clubは独自にクレジットカードを発行している。それらはプロパーカードと称され、他のクレジットカードと区別されている。

一方、5大国際ブランドのうちVisaとMastercardは、プロパーカードを発行していない。そのため、提携会社がVisaとMastercardのクレジットカードを発行している。そうしたクレジットカードを、提携カードと呼ぶ。

ちなみにJCBとAmerican Express、Diners Clubも提携会社から発行される提携カードがある。

違い2. 審査の厳しさ

無数にあるクレジットカードの中でも、プロパーカードは比較的審査が厳しいとされている。

ただし、提携カードの審査がやさしいわけではない。提携カードは、発行元によってカテゴリが異なり、審査の厳しさも異なる。

このうち、銀行系提携カードはプロパーカードよりも審査が厳しいことがある。提携カードだからといって審査に通りやすいわけではないため注意してほしい。

違い3. 付帯特典

プロパーカードに付帯している特典は、JCBなどの国際ブランドが直接提供しているサービスだ。

旅行系の付帯特典が多く、旅行傷害保険や空港利用サービスなど、海外旅行や海外出張が多い人によってメリットが多い。

一方で、提携カードが付帯している特典は、発行元である提携会社が提供しているサービスだ。そのため、提携会社のビジネスに関わりのある特典が多い。

たとえばイオンカードの場合、対象のイオングループ店舗で利用すると、ポイント還元率が2倍になる。プロパーカードよりも生活圏に根付いた付帯特典を提供していると言えるだろう。

違い4. ステータス性

プロパーカードと提携カード、どちらのステータス性が高いかというと、前者である。

ただし、ステータス性はあくまで本人の価値観によるものなので、ステータス性を気にしない人にとっては価値がない。

また、提携カードの中でも銀行系提携カードはプロパーカード並みにステータス性が高い。

その他の提携カードでも、ゴールドやプラチナになればステータス性は高いと言える。プロパーカードと提携カードという2つの括りでは単純に判断できないため、注意してほしい。

以上が、プロパーカードと提携カードの4つの違いだ。

イオンカードはプロパーカード？提携カード？

ここまでの解説を読めば、イオンカードは「提携カード」に分類されることは明白だ。

ただし、プロパーカードには「狭義のプロパーカード」と「広義のプロパーカード」という、さらに細かい区分がある。

狭義のプロパーカードとは

狭義のプロパーカードとは、ここまで解説したように、JCBとAmerican Express、Diners Clubが発行しているクレジットカードのことだ。

審査は厳しいがステータス性が高く、付帯特典も充実している。

ただし、年会費・月会費のかかるクレジットカードが多いため、ステータス性が高く特典が充実している分、コストも高くかかる。

広義のプロパーカードとは

広義のプロパーカードとは、提携カードのうち提携会社が独自に発行しているクレジットカードのことだ。

たとえば、イオングループが発行しているクレジットカードは50種類以上ある。このうち、イオングループが独自に発行しているのは、下記の9種だ。

これらのイオンカードは、広義のプロパーカードに分類される。広義のプロパーカードの場合、どの国際ブランドが付帯しているかは関係ない。

以上が、狭義のプロパーカードと広義のプロパーカードの違いだ。あくまでカテゴリ上の話なので、発行したいイオンカードを選ぶにあたって、狭義か広義を意識する必要はない。

大切なのは「自分にとってよりお得なイオンカードはどれか？」をしっかりと選ぶことだ。

おすすめのプロパーイオンカード3選

ここからは、イオンカードをプロパー（広義の）と提携に分けて、おすすめのカードを紹介する。まずは、おすすめのプロパーイオンカードを3種類見てみよう。

	イオンカードセレクト	イオンカード（WAON一体型）	イオンゴールドカード
券面デザイン
国際ブランド	Visa Mastercard JCB	Visa Mastercard JCB	Visa Mastercard JCB
ポイントの種類	WAON POINT	WAON POINT	WAON POINT
ポイント還元率	0.5〜1.0％	0.5〜1.0％	0.5〜1.0％
キャッシュカード機能	あり	なし	ありorなし
家族カード	発行・年会費無料 （最大3枚）	発行・年会費無料 （最大3枚）	発行・年会費無料 （最大3枚）
ETCカード	発行・年会費無料	発行・年会費無料	発行・年会費無料
付帯保険	ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償	ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償	ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償
電子マネー	イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON	イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON	イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON
申し込み条件	満18歳以上（高校生不可）の電話連絡が可能な方	満18歳以上（高校生不可）の電話連絡が可能な方	満18歳以上（高校生不可）の電話連絡が可能な方

イオンカードセレクト

イオンカードセレクトは通常デザインに加えて、ディズニーデザイン2種、ミニオンズデザインの合計4種がある。いずれも引落口座をイオン銀行に指定することで、発行できるイオンカードだ。

イオンカードセレクトには、他のイオンカードにはない独自の特典が4つある。

イオンカードセレクトは、電子マネーWAONのオートチャージで0.5％のWAONポイントを獲得できる。

さらに、対象のイオングループ店舗で利用すれば、1.0％のWAONポイントを獲得できるため、ポイント還元率は合計で1.5％になる。

イオンカードのポイント基本還元率は0.5％なので、3倍にアップする計算だ。

公共料金支払いや給与受け取りでポイントを獲得できるのもイオンカードセレクトならでは。

このように、引落口座をイオン銀行に指定するだけでさまざまな特典を受けられるため、イオンカードの中でも人気の高い種類だ。

イオンカード（WAON一体型）

イオンカード（WAON一体型）も通常デザインに加えて、ディズニーデザイン2種、ミニオンズデザインの合計4種がある。

イオンカードセレクトのような特典はないが、対象のイオングループ店舗で利用すればポイント獲得が2倍になる（還元率1.0％）。

いずれも即時発行サービスを利用すれば、申し込みから最短5分でクレジットカード情報をイオンウォレット（公式アプリ）に反映できる。オンラインショッピングや全国のiD加盟店で利用できるため、緊急的にクレジットカードが必要な人にもおすすめだ。

また、イオンカード（ミニオンズ）の場合、イオンシネマチケットを1,000円（税込）^※で購入できる映画優待や、USJ内の利用でポイント還元率が10倍アップするポイント優待などが付帯している。

※・沖縄・鹿児島・宮崎・山陰・奈良などご利用できない地域がございます。イオン商業施設内の他社映画館は対象外です。
・イオンシネマ/シアタス以外の映画館および、「割引対象外」表示がある特別興行などではご利用いただけません。
・2023年10月1日(日)までに「特別鑑賞シネマチケット」 1,000円（税込）を12枚以上購入されているカード会員さまは、次回登録日まで同単価のチケットは追加購入いただけません。(例)2月1日に初回登録した場合、翌年2月1日に年間購入枚数の累積がリセットされます。
・対象カード会員さまが「暮らしのマネーサイト」専用販売サイトにて、イオンシネマで利用可能なシネマチケット（前売券）を優待料金で購入いただける特典です。劇場での直接購入は一般料金からの「イオンカード割引き」が適用されますのでご注意ください。
・「暮らしのマネーサイト」ログインには、イオンスクエアメンバーIDのご登録(無料)が必要となります。
・利用対象興行の3D/4D/IMAXなどの特殊スクリーンやアップグレードシートなどの特別席は、座席指定時に追加料金でご利用いただけます。
・シネマチケットの購入は「本人認証（3Dセキュア）」登録済みのイオンカードセレクト（ミニオンズ）、イオンカード（ミニオンズ）、TGC CARDのクレジット払いに限らせていただきます。
・本特典はイオンエンターテイメント（株）が提供いたします。販売画面の記載事項も合わせてご確認ください。
・転売・換金目的の利用が発覚した場合、本特典の利用を停止する場合がございます。
・本特典の内容が変更になる場合や予告なく終了となる場合がございます。

イオンゴールドカード

イオンゴールドカードは、イオングループが入会費・年会費無料で発行しているゴールドカードだ。発行条件は「年間50万円以上のクレジット利用」であり、決済の中心をイオンカードに据えれば、達成は難しくない。

ちなみに、イオンゴールドカードの無料発行対象になっているイオンカードは、下記の6種類だ。

イオンカードセレクト（ミニオンズ）、イオンカード（ミニオンズ）は対象外なので注意してほしい。

イオンゴールドカードは最大5,000万円の旅行傷害保険が付帯するなど、特典が充実している。ステータス性も高いため、無料でゴールドカードを発行したい人におすすめだ。

ちなみに、イオンゴールドカードで発行した家族カードもゴールドになる。

おすすめの提携イオンカード3選

続いて、おすすめの提携イオンカード3種類を見ていこう。

	TGC CARD	イオンJMBカード（JMB WAON一体型）	ウエルシアカード
券面デザイン
国際ブランド	JCB	Visa Mastercard JCB	Visa Mastercard JCB
ポイントの種類	WAON POINT	JALマイル	WAON POINT
ポイント還元率	0.5〜1.0％	0.5〜1.0％	0.5〜3.5％
キャッシュカード機能	なし	なし	なし
家族カード	発行・年会費無料 （最大3枚）	発行・年会費無料 （最大3枚）	発行・年会費無料 （最大3枚）
ETCカード	発行・年会費無料	発行・年会費無料	発行・年会費無料
付帯保険	ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償 海外旅行傷害保険	ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償	ショッピングセーフティ保険 カード盗難補償
電子マネー	イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON	イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON	イオンiD Apple Pay 電子マネーWAON
申し込み条件	満18歳以上（高校生不可）の電話連絡が可能な方	満18歳以上（高校生不可）の電話連絡が可能な方	満18歳以上（高校生不可）の電話連絡が可能な方

TGC CARD

TGC CARDは東京ガールズコレクションとの提携で発行されているイオンカードだ。券面デザインがスタイリッシュで、カード番号は裏面に記載されているため、セキュリティ性も高い。

TGC CARDは東京ガールズコレクションのチケットを先行販売で購入できたり、公式物販が10％オフになったりと、東京ガールズコレクション好きにはお得なイオンカードだ。

イオンシネマチケットを1,000円（税込）^※で購入できる映画特典も付帯しているため、エンターテイメント性の高いイオンカードとなっている。

また、イオンカードの中では珍しく海外旅行傷害保険が付帯している。最高2,000万円が補償されるため、万が一のときも安心だ。

※・沖縄・鹿児島・宮崎・山陰・奈良などご利用できない地域がございます。イオン商業施設内の他社映画館は対象外です。
・イオンシネマ/シアタス以外の映画館および、「割引対象外」表示がある特別興行などではご利用いただけません。
・2023年10月1日(日)までに「特別鑑賞シネマチケット」 1,000円（税込）を12枚以上購入されているカード会員さまは、次回登録日まで同単価のチケットは追加購入いただけません。(例)2月1日に初回登録した場合、翌年2月1日に年間購入枚数の累積がリセットされます。
・対象カード会員さまが「暮らしのマネーサイト」専用販売サイトにて、イオンシネマで利用可能なシネマチケット（前売券）を優待料金で購入いただける特典です。劇場での直接購入は一般料金からの「イオンカード割引き」が適用されますのでご注意ください。
・「暮らしのマネーサイト」ログインには、イオンスクエアメンバーIDのご登録(無料)が必要となります。
・利用対象興行の3D/4D/IMAXなどの特殊スクリーンやアップグレードシートなどの特別席は、座席指定時に追加料金でご利用いただけます。
・シネマチケットの購入は「本人認証（3Dセキュア）」登録済みのイオンカードセレクト（ミニオンズ）、イオンカード（ミニオンズ）、TGC CARDのクレジット払いに限らせていただきます。
・本特典はイオンエンターテイメント（株）が提供いたします。販売画面の記載事項も合わせてご確認ください。
・転売・換金目的の利用が発覚した場合、本特典の利用を停止する場合がございます。
・本特典の内容が変更になる場合や予告なく終了となる場合がございます。

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）

イオンJMBカード（JMB WAON一体型）は、JALマイレージバンクと提携したイオンカードだ。

クレジット決済を利用すると、WAON POINTではなくJALマイルを獲得できる。還元率は0.5％（200円＝1マイル）となっている。

毎月5日・15日・20日の「お客さまわくわくデー」には獲得できるJALマイルが2倍になるため、マイルの溜まりやすいクレジットカードだ。

溜まったマイルはJAL航空券などと交換できるだけでなく、電子マネーWAONにも交換できる。

交換するマイルが10,000マイルを超えると、交換率が100％を超えるため、いつもよりマイルをお得に利用できる。

ウエルシアカード

ウエルシアカードは、全国でドラッグストア等を運営しているウエルシアグループと提携したイオンカードだ。

ウエルシアカードを使って対象のウエルシアグループ店舗で決済すると、獲得できるポイントがいつでも3倍になる。つまり、クレジットの利用200円につき3WAONポイントを獲得できる計算だ。

さらに、ウエルシアカードを提示するだけで、100円につき1WAONポイントを獲得できる。合計のポイント還元率が2.5％になるという、高還元のイオンカードなのだ。

毎週月曜日の「ポイント2倍デー」なら、提示分のポイントが2倍になるため、ポイント還元率は3.5％に引き上がる。

加えてTポイントもダブルで貯められるため、ウエルシアグループ店舗を利用している人にとっては、かなりお得なイオンカードだと言える。

まとめ

本記事で解説した情報を、改めてまとめる。

結論として、プロパーカードか提携カードかに関係なく、自分にとって一番お得に利用できるクレジットカードを選ぶことが大切だ。

イオンカードは現在、お得な新規入会キャンペーンを実施している。以下のボタンから申し込み可能なので、この機会を逃さないでほしい。