- 少額でもできるおすすめの資産運用法が知りたい
- 少額で資産運用をするメリット・デメリットを理解したい
- 効率的に資産運用を行うポイントを理解したい
「資産運用に興味があるけど、なかなかスタートするきっかけがない」「いきなり大きな金額を投資するのは怖い」
そんな人は資産運用を少額から始めることがおすすめだ。
本記事では、少額で資産運用を行うメリットや注意点、運用を始める金額の目安について解説していく。
資産運用をいくらから始めるべきかについて詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。
資産運用をいくらから始めるべきか分かりやすく解説されている。
なぜ少額で資産運用を始めるのがおすすめなのか
少額で資産運用を始めるメリットとして、次の3つが挙げられる。
- 初心者でも気軽に始めやすい
- 大きな損失を負う心配がない
- 長期間資産運用に取り組みやすい
それぞれくわしく解説していこう。
初心者でも気軽に始めやすい
資産運用と聞くと、「まとまった金額が必要」と感じる人も多いかもしれない。
資産運用に興味があっても、「一気に投資する余裕がない」と諦めている人もいるのではないだろうか。
しかし、金融商品によってはワンコインから投資できるものもある。
まとまった金額を捻出する余裕はなくても、ワンコインであれば初心者でも気軽に始めやすいだろう。
資産運用は、なるべく早く始めることで「機会損失」を防ぐことにもつながる。
機会損失とは、「タイミングを逃すことで本来得られるはずだった利益を逃すこと」である。
より相場のチャンスを活かすためにも、まずは少額投資から始めてみることがおすすめだ。
たとえば、「毎日のコーヒー代を資産運用に回す」、「月1回の飲み会代を資産運用に充てる」といった取り組み方でもよいだろう。
大きな損失を負う心配がない
資産運用を始めるときのハードルとなりやすいのが、大きな損失を抱えることへの恐怖心だ。
大切な資産が減る可能性があると考えると、二の足を踏んでしまうのも無理はないといえる。
その点、少額での資産運用であれば投資する金額が限られているため、大きな損失を負う心配がない。
たとえば、100万円の資産運用で10%の損失が出ると、10万円を失ってしまうが、1万円の資産運用であれば1,000円の損失で済む。
もちろん、どちらも資産が減ることには変わりないが、精神的なダメージはずいぶん抑えられるのではないだろうか。
少額での資産運用は、「これくらいの金額なら損失を負っても大丈夫」という範囲内で始められるのが嬉しいポイントだ。
長期間資産運用に取り組みやすい
少額での資産運用は、長期間取り組みやすいことも特徴のひとつである。
たとえば、一度に大きな金額を投資した場合、値動きを気にしすぎるがあまり、少しの損失が生じただけですぐに売却してしまうことがある。
しかし、投資の基本は長期投資であるため、短期ですぐに売却してしまうのはあまり望ましくない。
資産を育てるためには、目先の価格変動ばかりを見るのではなく、長期目線で価格動向を見守ることが重要だ。
その点、少額での資産運用であれば、心に余裕を持って取り組むことができる。
まとまった資金を投じたときのように、「損失が怖くて常にハラハラしている」ということも少ないだろう。
長期投資を前提に資産運用を継続できるのは、リスクを抑える観点からも大きなメリットである。
少額投資のメリットデメリットについて、より詳しく知りたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。
少額投資のメリットデメリットについて、分かりやすく解説されている。
資産運用は少額からでも始められる?
少額投資といっても、具体的にどれくらいの金額から資産運用を始められるのだろうか。
金融商品別に、最低投資金額を確認していこう。
株式
株式の最低投資金額は、国内株と外国株で大きく異なる。
まず、国内株では「単元株制度」が採用されており、100株(1単元)単位で売買を行う制度が設けられている。
そのため、最低投資金額は1株あたりの株価によって大きく異なる。
たとえば、1株100円の銘柄であれば1単元1万円で購入できるが、1株1万円の銘柄であれば1単元の購入に100万円の資金が必要だ。
ただし、証券会社によっては「単元未満株」を取り扱っており、1株単位で売買できるところもある。
その場合は、国内株でも少額投資から始めることが可能だ。
なお、外国株については1株単位で売買できる国が多い。
外国株の代表格である米国株は1株単位での売買が可能で、銘柄によっては1万円以下で購入することもできる。
投資信託
投資信託の最低投資金額は金融機関によって異なるが、スポット購入の場合は1万円程度に設定されていることが一般的だ。
ただし、積立投資については、最低申込金額が金融機関によって大きく異なる。
ここで、大手証券会社の最低申込金額を比較してみよう。
ネット証券の場合は月々100円から始められるところが多い一方、実店舗を持つ総合証券の中には月々1,000円からとなっているところもある。
しかし、いずれにせよ少額から積立が利用できることには変わりないだろう。
また、投資信託は複数の銘柄を組み合わせて運用するため、少額投資でも分散投資の効果が得られるのが嬉しいポイントだ。
「毎月少額ずつ投資したい」という場合は、投資信託を検討してみよう。
ETF
ETFとは「上場投資信託」と呼ばれ、証券取引所に上場している投資信託のことである。
通常、投資信託は「1日1価格」となっているため、価格の変動を見ながらタイミングをはかって売買することができない。
しかし、ETFの場合は株式と同じように証券取引所に上場しており、リアルタイムの価格で取引することができる。
東京証券取引所に上場するETFの場合は、銘柄ごとに売買単位が定められており、それによって最低投資金額が異なる。
たとえば、売買単位が10株で1株あたり1,000円の銘柄の場合、1万円から購入できる計算だ。
中には1株単位で売買できる銘柄もあるため、取引の際は売買単位に注意しよう。
少額からの資産運用でどれくらいの利益を得られる?
資産運用を始めるときに気になるのが、「どれくらいの利益を得られるのだろう」という点だ。
特に少額での資産運用となると、
「投資金額が少なければ、それほど増えないのでは?」
と思う人もいるかもしれない。
下記表は、毎月1万円を積立投資した場合について、運用期間・利回り別の運用成果を示したものだ。
毎月1万円投資した場合の運用成果
運用期間 | 投資元本 | 利回り(年利) | ||
---|---|---|---|---|
1% | 3% | 5% | ||
5年 | 60万円 | 61万4,990円 | 64万6,467円 | 68万61円 |
10年 | 120万円 | 126万1,499円 | 139万7,414円 | 155万2,823円 |
15年 | 180万円 | 194万1,140円 | 226万9,727円 | 267万2,889円 |
20年 | 240万円 | 265万5,612円 | 328万3,020円 | 411万337円 |
25年 | 300万円 | 340万6,701円 | 446万78円 | 595万5,097円 |
30年 | 360万円 | 419万6,282円 | 582万7,369円 | 832万2,586円 |
上記結果をみると、運用期間が長くなるほど利益の幅が大きくなっていることが分かる。
これは、長期投資によって「複利効果」を得ているためだ。
複利効果とは、資産運用で得た利益を再度運用に回すことで、効率よく利益を得られることである。
毎月1万円の少額投資であっても、長期間かけて取り組むことで、しっかりと利益を得られる可能性があるといえる。
少額投資でハイリターンを狙いたい人は下記の記事を参考にするといいだろう。
少額投資でハイリターンを狙うために、ハイリターン投資の戦略について、分かりやすく解説されている。
少額から資産運用を始めるときに注意したいポイント
少額から資産運用を始めるときは、次の3つの点に注意したい。
- 手数料の負担が大きくなりやすい
- 短期ではまとまった利益を得にくい
- 投資先が限定される
それぞれくわしく確認していこう。
手数料の負担が大きくなりやすい
少額投資の場合、手数料の負担が大きくなりやすい点に注意が必要だ。
取引手数料は金融商品や金融機関によって異なるが、少額投資の場合は手数料が割高に設定されていることも珍しくない。
そのため、せっかく利益が出ても手数料負けしてしまうこともある。
少額投資で効率よく利益を得るためには、「手数料が安価な金融機関を利用する」、「頻繁な売買を控える」といったことに留意するようにしよう。
短期ではまとまった利益を得にくい
少額での資産運用では、短期ではまとまった利益を得にくい特徴がある。
たとえば、一括で100万円を投資した場合、10%値上がりすれば10万円の利益を得られるが、1万円を投資した場合であれば1,000円の利益となる。
投資金額が小さい分、利益額も限られてしまうので、「資産運用で大きな利益を得たい」と考えている人にとっては、少し物足りなく感じてしまうかもしれない。
少額投資に取り組む際は、短期で大きな利益を狙うのではなく、長い時間かけてじっくりと資産を育てていく意識を持つようにしよう。
投資先が限定される
少額投資では、投資先が限定されるのも特徴だ。
仮に、国内株式に投資する場合、1株が数百円の株式であれば少額投資でも1単元を購入することができる。
しかし、銘柄によっては1株あたりの株価が数万円のものもあり、1単元を購入するのに数百万円の資金が必要となることもある。
たとえ、単元未満株で売買する場合であっても、1株あたり数万円の銘柄を複数保有するとなればまとまった資金が必要だ。
このように、少額投資は投資できる先が限られており、必ずしも希望通りにポートフォリオを組めるわけではない点に注意しよう。
少額からの資産運用を始めるなら誰に相談するべき?
資産運用は少額での投資であっても、プロに相談することがおすすめだ。
最近では、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ資産運用の相談を行う人が増えている。
ここからは、IFAへ相談するメリットや相談先の探し方について紹介していこう。
資産運用の相談はIFAがおすすめ
資産運用にはさまざまな金融商品があり、投資手法もさまざまだ。
これから資産運用を始めるにあたって、「分からないことが多くて不安」と感じている人も多いのではないだろうか。
そこでおすすめなのが、金融のプロであるIFAへの相談だ。IFAは金融アドバイザーの一種で、特定の金融機関に所属していないことが特徴である。
「資産運用について相談する」と聞くと、「営業セールスを受けるのではないか」、「手数料の高い商品を薦められそう」と不安に感じる人もいるかもしれない。
しかし、IFAは金融機関から独立した存在であるため、営業ノルマや企業利益にとらわれずアドバイスをしてくれる。
顧客目線に立った中立的なアドバイスが聞けるので、初めて資産運用に取り組む人でも安心だ。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」の活用が便利
IFAには、それぞれ得意とする分野やメインとなる顧客層がある。
より自分に合った相談先を見つけるためには、IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用することがおすすめだ。
「資産運用ナビ」では、資産の状況や投資経験、投資意向などいくつかの質問に答えるだけで、相性の良いIFAを紹介してもらえる。
面談前にIFAの経歴や得意分野を確認できる点も安心だ。
検索サービスは無料で利用できるので、ぜひ気軽に活用してみよう。
少額から資産運用を始めてみよう
少額からの資産運用は初心者でも取り組みやすく、損失額を抑えられるメリットがある。
資産運用を早く始めることは機会損失の防止にもつながるため、ぜひこの機会に資産運用のスタートを検討してみよう。
また、その際は金融のプロであるIFAへ相談することも検討したい。
IFA検索サービス「資産運用ナビ」を活用して、資産運用のパートナーとなるような相談先を探してみよう。